次期朝ドラCP 芳根京子の起用理由は「芯の強さ」、魅力はその目

[ 2016年4月6日 18:38 ]

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」ヒロインを勝ち取った芳根京子
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 2016年度後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(月~土曜前8・00)で女優の芳根京子(19)がヒロイン・坂東すみれ役を務めることが6日、同局から発表された。同日午前、同局の大阪放送局でお披露目され、同午後に東京・渋谷のNHK放送センターにて取材会が行われた。

 同作は放送中の「とと姉ちゃん」に続く、朝ドラ第95作。脚本はフジテレビ系連続ドラマ「ファースト・クラス」などを手掛けた渡辺千穂さん(43)が担当し、子供服メーカーの先駆けとなったファミリアの創業者の一人、坂野惇子さん(1918~2005年)の人生をモデルにした物語。

 2261人からオーディションで朝ドラヒロインの座を射止めた芳根は「朝ドラのヒロインはものすごく大きな目標であり、夢だった。まさか今の私にやらせてもらえるとは」とデビュー3年目での抜てきに驚き。今までの朝ドラについて「雲の上の存在で、すごく遠く存在。もっともっと経験をしてこないと難しいだろうなと思っていた。びっくりししているが、私にしかできない、私らしいすみれという女性になりたい」と前を向いた。

 制作統括の同局三鬼一希チーフ・プロデュサー(CP)は「すみれはすごく芯を持った女性。芳根さんの見た目の愛くるしさとは裏腹に、芯の強さをオーディションで見せてもらった」と起用理由を明かした。芳根は19歳ながら母親役を演じることになる。芳根は「私もまさか私が選ばれるとは思っていなくて、そこの部分の戸惑いが大きい」と本音をもらしつつも、「いろいろなお稽古もしていくので、自立した女性になれるように頑張っていきたい。1番身近なのは私自身の母親。私の小さい頃の話とかをいっぱい聞いてお母さんという感覚とつかんでいきたい」。

 三鬼CPは「(オーディションでは)子どもに対して、情感を作るとか、旦那さんへの接し方とか、セリフの枠を超えた行間を出していただいた。年齢ではなく、彼女の良さ、魅力にほれたと思っていただきたい」と太鼓判を押した。

 芳根はフジテレビ系連続ドラマ「ラスト・シンデレラ」(13年)で女優デビューし、14年前期の朝ドラ「花子とアン」では仲間由紀恵(36)演じるの蓮子の娘役で出演した。昨年7月クールのTBS系連続ドラマ「表参道高校合唱部!」でドラマ初主演を射止め、「いまオーディションに最も強い女優」との呼び声が高く、同ドラマも約1000人が受けたオーディションを勝ち抜き主役をつかみ取った逸材。一部ネットでは「オーディション荒らし」として話題になっていた。芳根は「全然言っていただけるほどじゃないんだよなとずっと心では思っていた」と謙そんしつつも「(言われることは)嬉しいなと思っていた」と笑顔。

 そんな芳根の魅力について三鬼CPは「吸い込まれるような目」だとし、「じっと見る感じというか、カメラを通しても伝わるものがある。特殊な感じ。もしかしたら制作者側は何か気になるのかも」と話した。

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