RADWIMPSが映画音楽初挑戦!“次世代の宮崎駿”新作アニメ

[ 2016年4月6日 06:30 ]

新海誠監督(手前)のアニメ映画「君の名は。」の音楽を手掛ける「RADWIMPS」の(左から)桑原彰、野田洋次郎、武田祐介

 今年の「第70回毎日映画コンクール」でスポニチグランプリ新人賞に輝いた野田洋次郎(30)率いる3人組ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が、初めて映画音楽に挑戦する。アニメ映画「君の名は。」(監督新海誠、8月26日公開)で、主題歌はもちろん、全編に彼らの音楽が使われる。

 “次世代の宮崎駿”と高く評価される新海監督の新作。配給の東宝が全国300館以上で公開を予定し、海外配給も視野に入れる大作。夢の中でだけ心と体が入れ替わった高校生の男女が、本当の世界で互いを捜しにいく恋と奇跡の物語だ。

 新海監督がRADのファンだったことが起用のきっかけ。14年10月に監督と対面し、オファーを受けた。野田によれば、当時は「リリース、レコーディング、ツアーをやって…みたいな通常のサイクルに疲れていた」という。そんな時に訪れた新たな挑戦の機会を断る理由はなかった。

 それから現在まで約1年半、楽曲制作を続けている。絵コンテを動画撮影したものに監督がセリフを吹き込んだ「ビデオコンテ」を見て、場面ごとのセリフや映像に合う曲を作る。詞・曲を手掛ける野田は「全てのシーンの全てのセリフを言える」というほど、何度もビデオコンテを見た。監督の要求に合わせてデモ曲の修正を重ね、互いに納得する楽曲を作り上げた。

 新曲「前前前世(ぜんぜんぜんせ)」をはじめ20曲以上を制作し、現在はレコーディング中。野田は「映画と僕たちの音楽が掛け合わさることがあるとしたら、お互いの領域にオーバーラップし、響き合い、結びつき、共に冒険ができるものであったら素敵だなあと思ってました。今回は間違いなくそういう関係にあった」と話し、映画の完成を心待ちにしている。

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