成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳 2018年・年間大賞

[ 2018年11月6日 10:52 ]

 <年間大賞>

大山が 大山が秋 独り占め       (香川県宇多津町 中山 喜博)

 <優秀賞>

筒香へ ズバリ1球 100勝目     (大阪府高槻市 梅津 昭)

ハヤタって ウルトラマンに たまになる (和歌山県かつらぎ町 窪田 泰壽)

 スポニチ選定「第14回タイガース川柳」の年間大賞選考会が11月5日、大阪市北区のスポーツニッポン新聞社大阪本社編集局で開かれた。金本知憲監督3年目の今季はスローガンに「執念」を掲げて臨んだが、最下位に終わった。長いシーズン中、勝敗に一喜一憂する阪神ファンからの投句は3590作品が集まった。その中で香川県宇多津町の中山喜博さんの句が年間大賞に選ばれた。

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 年間大賞は、月間賞5句の中、今年のタイガースを象徴する能見投手、大山選手を詠んだ句がまず候補に上がった。最終的に9月16日のDeNA戦で1イニング2発を含む1試合3発に7打点、2リーグ制以降最多タイの1試合6安打と最も印象に残る活躍をした大山選手を詠んだ9・10月の月間賞に輝いた中山さんの句が選考委員3人の一致で選出された。

 今季を象徴するという点においては、能見投手の中継ぎ転向以降の活躍も見逃せない。その能見投手が6月28日のDeNA戦で通算100勝目をマークした。虎生え抜きでは1985年の山本和行以来33年ぶりの記録。この試合、筒香選手を内角145キロ直球で見逃し三振に仕留めたシーンを詠み込んだ梅津昭さんの句を優秀賞に選んだ。

 また、8月月間賞の窪田さんの伊藤選手を詠んだ1句はユニークかつ穿(うが)ちの効いた秀句で、こちらも優秀賞とした。

 本年度もたくさんの投句ありがとうございました。最後に、中山さん、おめでとうございました。

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