オリ育成出身新助っ人「セデーニョ君」 大阪桐蔭吹奏楽部演奏にノリノリ決勝打!チーム連敗4で止めた

[ 2023年5月22日 05:02 ]

パ・リーグ   オリックス10-4日本ハム ( 2023年5月21日    京セラD )

2回、小田の適時打で生還し、石川(左)とハイタッチするセデーニョ (撮影・須田 麻祐子)
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 ひたむきな「セデーニョ君」の奮闘で、オリックスが連敗を4で止めた。19日に支配下登録されたばかりの育成出身の巨漢助っ人は、2回1死一、三塁、右中間へ来日初安打となる先制2点二塁打。5回にも左前適時打し、2安打3打点の活躍で京セラドームのお立ち台に上がった。

 「チームが勝てたので、それが一番うれしい。(1本出て)プレッシャーがやっとなくなりました」

 「7番・DH」で19日に続く先発出場。新背番号は40に決まったが、この日チームで着用したサードユニホームの製作が間に合わず、育成の山中の020番のユニホームを借りた。今回の日本ハム3連戦は「大阪代表 バファローズ高校」イベントの一環で、高校野球風の場内アナウンスを採用。「セデーニョ君」とコールされた。試合中は大阪桐蔭の吹奏楽部がダイナミックな演奏で応援。ベネズエラ出身の陽気な24歳は「元気をもらった。凄かった!」とノリノリで大暴れした。

 母国の先輩で尊敬するゴンザレスが右足指の骨折で20日に登録を外れた。「いろんな話はした。“早く良くなって帰って来る”と声をかけてくれた」。メジャーの実績豊富なゴンザレスの穴を埋めて余りある活躍だった。

 休日にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館にも足を運び「日本にいること自体が楽しいよ」と目を輝かせる。明るい選手が多いチームにもすぐに溶け込み「野球は凄く難しいスポーツで、気持ちの浮き沈みも激しいけど、日本人選手を見ていたら楽しむ時は楽しんでいる。見習っていきたい」と、学びも忘れない。

 セデーニョの一打を皮切りに打線が爆発し、今季最多10得点で快勝。杉本、山本ら離脱者続出の中、連敗を止めた中嶋監督は「故障したメンバー、いないメンバーが安心できないようになればいいんじゃないですか」と、さらなるニューヒーローの出現を期待した。(山添 晴治)

 ◇レアンドロ・セデーニョ 1998年8月22日生まれ、ベネズエラ出身の24歳。15年からカージナルス傘下などプレーし、メジャー経験はなし。マイナー通算461試合で74本塁打。22年12月にオリックスと育成契約を結び、今年5月19日に支配下選手に昇格。1メートル88、88キロ。右投げ右打ち。

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