エンゼルス・大谷11号!2本連続で“好調の証”打球角度30度超えアーチ

[ 2023年5月22日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2-6ツインズ ( 2023年5月20日    アナハイム )

<エンゼルス・ツインズ>6回、ソロを放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が20日(日本時間21日)、ツインズ戦の6回に2試合ぶりの11号ソロを放った。今季初めて直球を柵越えし、打球角度33度の豪快弾は、本塁打王争いを演じた21年をほうふつさせる一発。本塁打を祝う兜(かぶと)をかぶせる担当で、メジャー40人枠から外れたブレット・フィリップス外野手(28)への惜別アーチとなった。

 幾度となく見た光景だった。1―4の6回無死。先頭の大谷が94・2マイル(約151・6キロ)の真ん中高め直球を振り抜いた打球は、高々と舞い上がり右中間席へ飛び込んだ。11号ソロは、直球を捉えた今季初の本塁打。右腕バーランドは「内角に投げきれなかった」と悔やみ、地元放送局バリースポーツ・ウエストの実況は「The Spectacular Shohei(偉大な翔平)」と絶叫した。

 33度の打球角度が、今後の一発量産を予感させた。4月上旬から中旬にかけて、本塁打性の当たりで凡退が続いた際には「もう少し打球角度がうまく上がってくれれば本塁打になる」と語っていたが、これで打球角度30度以上は2本連続。直近6発に限ると実に5度目だ。自己最多の46本塁打でタイトル争いを演じた21年は、うち19本が30度以上の「高角度弾」。チーム47試合目での50安打到達は、自己最速となった。

 友への惜別弾でもあった。この日、同じ94年生まれのフィリップスが、メジャー出場が前提の40人枠から外れ、事実上の戦力外に。試合前のクラブハウスでは直接、別れの言葉を掛けられた。今季恒例となった本塁打を祝う兜をかぶせる担当として話題を集めたムードメーカー。この日はその「兜担当」をボールボーイのスティーブ・パルド氏が務め、大谷も笑みを浮かべた。

 フィル・ネビン監督が「苦しい出足になってしまった」と嘆くように、初回の3失点が響き敗れた。同地区の4位マリナーズとは1差。5カードぶりの勝ち越しを懸け、21日(日本時間22日午前5時7分開始)は大谷が今季6勝目を目指しマウンドに上がる。(笹田幸嗣通信員)

 ≪短編アニメ公開≫地元放送局バリースポーツ・ウエストが公式ツイッターで大谷の短編アニメを公開した。11号直後に同局の実況が絶叫した「THE SPECTACULAR SHOHEI」がタイトル。予告編では日本代表のユニホーム姿で本塁打を打つ場面が描かれている。第1回は大谷の登板直前の21日(日本時間22日午前4時30分)に放送される。

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