専大松戸がベスト4一番乗り 4番・吉田が決勝犠飛 プロ注目の151キロ右腕・平野は温存

[ 2023年5月22日 13:13 ]

春季高校野球関東大会準々決勝   専大松戸5―4相洋 ( 2023年5月22日    サーティーフォー保土ケ谷 )

<専大松戸・相洋>8回、勝ち越し犠飛を放つ専大松戸の吉田(撮影・村井 樹)
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 今春の選抜にも出場した専大松戸(千葉)が接戦を制してベスト4一番乗り。今秋ドラフト上位候補の最速151キロ右腕・平野大地投手(3年)を温存しながらも攻守ともに終盤に粘りを発揮し、持丸修一監督は「秋から粘りを持ち味にしているチームなので、強いんじゃないですか」と振り返った。

 試合を決めたのはまたしても頼れる4番だ。

 同点の8回無死三塁からきっちり中犠飛を打ち上げ、チームを勝利に導いたのが吉田慶剛捕手(3年)。初戦の浦和学院(埼玉)戦でも8回に逆転2ランを放つ活躍を見せており、「あそこは自分が決めると思っていたので」と喜んだ。

 今春のテーマは“脱エース”。チーム力の底上げを目的に県大会から平野を温存する戦いを続けているが、それでも千葉県大会を制し、関東大会でもベスト4入りを決めた。

 きっかけは初のベスト8入りを果たした選抜。準々決勝では広陵(広島)に2―9で敗れ、「平野がいてもあれだけ取られた。やっぱり野手が力を付けないといけないと思った」と吉田。選抜後は振り込みの量を増やし、打撃強化に注力。吉田も県大会を含めて3本塁打と確実に力を付けており「振り込んできた成果が出てきている」と語った。

 投手陣もこの日2番手で好投した青野流果投手(3年)らが着実に成長。捕手でもある吉田は「平野以外にも信頼できる投手が増えてきた」とチーム力の底上げに手応えを感じていた。(村井 樹)

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