阪神・西純　自己最速155キロ出た！DeNA打線相手に3回準完全　「狙い通り」絶品フォークで圧倒

練習試合   阪神2－2DeNA （ 2023年2月18日    沖縄・宜野座 ）

＜神・D＞マウンドで笑顔を見せる西純（撮影・北條　貴史）
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　阪神・西純が自己最速を155キロまで上げた。12日の紅白戦と合わせて今春まだ2度目の実戦。調整途上でも昨季までの154キロを1キロ更新した。3球も数えたから機器の誤作動ではない。「出てましたよね。うれしいです」。6回最初に迎えた知野への初球ストライク、そして、7回に関根を二ゴロ、蝦名を遊ゴロに押し込んだ速球で進化を見せつけた。

　「チェンジアップ以外は狙い通り投げられた。特に真っすぐでも空振りが取れ、低めにしっかり投げ切れていたことは良かった」

　3回で許した走者は二ゴロ失策1人だけの準完全。7回2死では桑原を1、2球目の直球で空振りさせ、ボールを挟んだフォークで3たび空振り。一度もバットに当てさせなかった。8回の神里は初球カーブから入って2球で追い込み、最後はフォークで空振り。再びバットに当たることはなかった。続く京田にはスライダー、チェンジアップを交ぜて追い込み、最後は直球。3者連続三振はすべて1軍で実績豊富な面々から奪った。

　先輩の梅野のサインに対しても遠慮なく首を振った。「自分の投げたいボールを優先させてもらった」。新球として取り入れたツーシームも試し、「新しい組み立てができたんじゃないかな」と充実感をにじませた。

　もちろん岡田監督にも「（才木も含めて）ちゃんと投げてくれている。思っている力を出してくれているよな」と称賛された。開幕前哨戦で見せた抜群の内容にも「全然こだわりはない。開幕ローテに入れるように」と足元を見つめる。圧巻の38球は間違いなくDeNAに脅威を与えた。（石崎　祥平）