世界一クローザー、プレスリーが15秒のピッチクロックに異議 昨季は投球間平均23・7秒

[ 2023年2月19日 11:25 ]

アストロズのライアン・プレスリー(AP)
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 昨季、アストロズを世界一に導いたクローザー、ライアン・プレスリー(34)が大リーグが今季からピッチクロックを導入したことに異を唱えている。ヒューストン・クロニクル紙のチャンドラー・ローム記者が18日(日本時間19日)に報じた。

 データサイト「ベースボールサバント」によると、昨季のプレスリーは走者がいない状況で、投球間が平均で23・7秒。これより遅かったア・リーグの投手は5人しかいない。「投手は自分のテンポで投げろと教えられる。深く息をして、決して慌てない。それがピッチクロックで変わってしまう。もちろん我々は大リーガーだからアジャストはできるけどね」。ちなみに23・7秒はボールがリリースされた瞬間から瞬間までを計ったもの。ピッチクロックのルールは走者なしで15秒、走者ありで20秒で、クロックが「0」になる前に投球モーションに入らないといけないだから、8・7秒短くしなければならないわけではない。

 プレスリーによると、時間を取るのは気持ちを落ち着かせようとマウンドのまわりを歩くとき。打者に対して投げる次のライブBPでは、それを早めてみると明かす。「連打されたり、ストライクが入らなかったり、その日の調子が悪いと、投手はプレートを外して深呼吸をしたいもの。それができなくなるのはどうなのか」。投手が急かされ続けるとどういった問題が起こるのか。「投手がケガをしたり、打者に当てることが増えたり…。そうならなければいいけどね」。プレスリーはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の米国代表でもある。少なくともWBCではピッチクロックなしで自分のテンポで投げられる。

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2023年2月19日のニュース