ドジャース 4人体制で侍密着マーク!村上は「THE BIG BOY!」由伸は「物凄く才能ある」

[ 2023年2月19日 05:00 ]

侍ジャパン強化合宿 ( 2023年2月17日    サンマリン宮崎 )

ノックを受け軽快な動きを見せる村上(撮影・岡田 丈靖)
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 メジャー予備軍の侍戦士に熱視線だ。ドジャースのアンドルー・フリードマン編成本部長(46)が18日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの宮崎強化合宿を視察。将来のメジャー挑戦を掲げる山本由伸投手(24)、村上宗隆内野手(23)らを高評価した。大リーグ球団の編成トップによるキャンプ中の日本視察は、極めて異例で、高い注目度の表れだった。

 時にはブルペンを見渡すベンチに腰掛け、時にはサンマリンスタジアムのグラウンドに下り、熱視線を送った。前日の1万8541人を上回る1万9421人が集まった強化合宿。ファン以上に侍戦士の姿を追ったのは、名門・ド軍の編成部門ご一行さまだ。

 米国でもキャンプが始まったこの時期、編成トップの日本訪問は異例中の異例となる。しかも金融業界出身ながら20年にMLBの最優秀フロントに選ばれるなど、GMより立場が上でメジャーでも別格とされるフリードマン編成本部長を含む4人体制。初日から19日まで3日間密着マークする同本部長は「特定の選手については話せない」としたが、メジャー予備軍の侍たちを前に、本音が漏れた。

 今オフにもポスティングシステムでのメジャー移籍を希望する山本を「物凄く才能ある選手。いろんな賞を受賞していると米国にも届いている。マウンド度胸もある」と評価。「正式にポスティングが決まったら、迎え入れられる準備をしています」とまで話した。

 さらに昨年、史上最年少で3冠王に輝いた村上は「THE BIG BOY!」と表現。昨年の契約更改で、早ければ25年オフのメジャー挑戦を球団に認められた23歳に「この数年間で三塁守備が凄く良くなっているというリポートが来ている」と数年前からスカウトを派遣していることも明かした。昨年、完全試合を達成した佐々木朗にも「若くて才能ある選手。近い将来、映像で見ます」とマークを続ける意向だ。

 ド軍の視察に「米国から足を運んできてくれているので、びっくり。でも今はWBCで世界一を獲ることを考えている。その中で評価は第三者がするもの」と村上。山本は「リアクションしないですよ」としつつ「ありがたい。頑張ろうと思う」と声を弾ませた。

 同本部長は侍戦士に「メジャーで活躍できるような才能もある。できればドジャーブルーを着てもらいたいという気持ちもある」とラブコールを送った。世界が注目するWBC。メジャー球団にとっては、次に海を渡る日本人メジャーリーガーを見極める戦いの場でもある。(青森 正宣)

 ▽WBC出場後にメジャー移籍した日本選手 過去4大会で計24人もいる。06年の第1回大会では当時NPB球団所属だった黒田、松坂、上原、和田、藤川、岩村、西岡、川崎、福留、青木、薮田の計11人が後にメジャー移籍。松坂、岩村、福留は09年の第2回大会は大リーガーとして出場した。その09年組ではダルビッシュ、岩隈らがその後にメジャーへ。13年の第3回大会では沢村、田中将、前田ら。17年の第4回大会の出場メンバーでは筒香、鈴木、秋山に加え、藤浪、千賀はこのオフにメジャー移籍を果たした。

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