侍ジャパン・中野　切り札止まりでは終わりません！「選ばれたからにはスタートから出たい」

＜侍ジャパン宮崎合宿＞タイブレーク形式。10回無死二塁、中野は遊ゴロに倒れる（撮影・平嶋　理子）
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　3月のWBCに出場する侍ジャパンの宮崎強化合宿が19日に3日目を迎え、中野拓夢内野手（阪神）はスタメン奪取へ強い意気込みを示した。

　「（首脳陣からは）調子のいい選手を使うと言われている。選ばれたからにはスタートから出たい気持ちは強い」

　阪神では今季から二塁へコンバートされた一方で、代表合宿では遊撃と二塁両方で守備練習に励む。その利便性や高い走力を武器に、これまでは“切り札”としての活躍に意欲を示していた。それでも、やはり最高峰の舞台で鼻からベンチスタートにとどまるつもりはない。

　この日はタイブレークを想定した実戦形式の練習で、無死二塁から遊ゴロを放ってサイン通り二走を三塁に進塁させた。「一発で決められたのでよかった。厳しい場面でいくことも多いと思いますし、一発で決められるか決められないかで試合の勝敗も変わってくる。監督にも安心して使っていただけるように、小技を決められるようもっと練習していきたい」。あらゆる出番を想像し、準備にも抜かりはない。「しっかり試合に向けて状態を上げていければ。アピールするのもそうですし、自分のやるべきことをやれれば大丈夫かなと。任された場面でしっかり自分の仕事をしたい」と、まずは代表初実戦となる今月25、26日のソフトバンク戦での活躍を目指す。