調停公聴会の裁定下る、エンゼルスのレンフローは勝って年俸16億円、ウルシェラは敗れて年俸11・3億円

[ 2023年2月19日 08:20 ]

ハンター・レンフロー(AP)
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 エンゼルスの2人の選手の年俸調停の裁定が下った。18日(日本時間19日)AP通信が報じている。

 勝利したのはハンター・レンフロー外野手(31)。昨季ブルワーズでの年俸は765万ドルで、オフにエンゼルスにトレードで加入した。2023年の年俸希望額は1190万ドル(約16億円)に対し、球団のカウンター額は1125万ドルで、差額は65万ドル。メリンダ・ゴードン、スコット・バックハイト、ジョン・スタウトの3人の調停人はレンフローの希望額が妥当とした。

 一方で敗れたのは、ジョバンニ・ウルシェラ内野手(31)で、ウルシェラは1000万ドルを希望、球団は840万ドルで、フレドリック・ホロウィッツ、ジーン・チャールズ、ステフェン・レイモンドの3人の調停人は球団の840万ドル(約11億3000万円)を妥当とした。なお11月にブルージェイズからマリナーズにトレードされたテオスカー・ヘルナンデス外野手(30)についてもこの日裁定が下り、調停人はヘルナンデスの希望額1600万ドルではなく、球団の1400万ドル(約18・8億円)を妥当とした。

 公聴会は新型コロナのパンデミックで21年、22年はオンライン形式だったが、今年は20年以来、3年ぶりに対面で行われた。1月13日と14日、球団と選手が希望額を交換したが、その後アストロズのクリスチャン・ハビエル投手(25)ら11選手が複数年契約で合意し、公聴会を回避。最終的には19度、公聴会が実施されている。

 大リーグの調停制度は1974年に始まり、公聴会を経ての裁定ではこれまで球団側が334勝251敗と勝ち越し、23年も13勝6敗だった。通算では球団側の347勝257敗(勝率59・3%)となっている。

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