広島・大瀬良 開幕投手大本命の圧巻パフォ MAX151キロに加え「スライダーの感覚がいい」

[ 2023年2月19日 07:30 ]

紅白戦   紅組3-2白組 ※特別ルール ( 2023年2月18日    沖縄・コザしんきん )

<広島沖縄キャンプ>紅白戦でマクブルーム(右)と対戦した大瀬良(撮影・成瀬 徹)
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 広島・大瀬良大地投手(31)が18日、沖縄2次キャンプの紅白戦で今春初実戦を迎え、早くも最速151キロを計測するなど順調な仕上がりを披露した。球数でイニングを区切る変則形式で白組の先発を務め、打者9人に対して被安打1、3奪三振。開幕投手の大本命にふさわしい堂々の内容を見せつけた。

 大瀬良は今春初実戦とは思えないほどの36球に手応えをにじませた。打者9人に対して内野安打1本だけ。開幕投手大本命にふさわしい圧巻のパフォーマンスを披露した。

 「いいと思う。今日に限らずキャンプ入る前からいい感じできていた。一年を通してやることを目標にしているので、継続してやりたい」

 先頭の大盛を中飛に抑え、続く羽月は外角直球で見逃し三振。マクブルームに二塁内野安打を許した後も打者6人を完璧に封じた。最速151キロを計測するなど力強い直球が光る。同時にカーブ、スライダー、カットボールなど変化球にも満足感を漂わせた。

 「カーブでも、ある程度カウントを取れた。僕は真っすぐとカットボール(中心)のピッチャーですが、今日はスライダーでも三振が取れた。スライダーの感覚がいい。去年は(スライダーが)からっきしダメだった。カウントや空振りが取れたり、意図したボールが投げられていることが大きい」

 オフから直球の球威向上をテーマに掲げ、増量や投球フォームの微調整に努め、副産物として変化球の精度向上にもつながった。11日のフリー打撃登板で最速148キロを計測した直球の威力がさらに増したことで変化球も生き、投球の幅が広がった。開幕まで約6週間前の2月中旬の時点としては申し分ない内容。新井監督は「何も言ってない」と開幕投手についての明言は避けつつ、「言うことない。真っすぐが強かった」と目を細めた。

 「もうちょっと(状態は)上がると思う。体の状態はいいが、そんなに仕上げにかかってやっているわけではない。例年と比べても体の状態がいいし、投げているボールもいい。順調だと思う」

 5年連続で開幕投手を務めれば球団では長谷川良平、黒田博樹と並ぶ3人目。最高の仕上げて3・31へ向かっていることは間違いない。 (長谷川 凡記)

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2023年2月19日のニュース