2度の三冠王・バース氏がエキスパート表彰で野球殿堂入り「とても名誉で、とても感激している」

[ 2023年1月13日 15:00 ]

1985年、阪神時代のバース
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 85年の阪神の日本一に貢献し、2度の三冠王に輝いたランディ・バース氏(68)が13日、エキスパート表彰で野球殿堂入りすることが決まった。阪神在籍経験者(監督、コーチ、球団職員を含む)では20年の田淵幸一氏以来、通算30人目の野球殿堂入りとなった。エキスパート表彰は殿堂メンバーと野球記者の投票により選考され、バース氏は121票を獲得。得票率78・6%で、投票数の75%以上という基準をクリアした。

 バース氏は1983年に阪神入団。85年に最優秀選手&日本シリーズMVPの活躍で阪神のリーグ優勝と日本一に貢献。85年、86年と2年連続で三冠王を獲得した。86年の打率・389は、シーズンの日本最高打率で・387のイチローでも届かなかった驚異の数字だ。85年4月17日の巨人戦で槙原寛己氏から掛布雅之氏、岡田彰布(現阪神監督)とともに放った甲子園バックスクリーン3連発は、今なお語り継がれる伝説のシーンだ。

 殿堂入り通知式に米国からビデオで参加したバース氏は「とても名誉で、とても感激している。阪神タイガースは日本一のチームで、ファンも日本一だ。最初の監督の安藤統男さん、本多達也通訳に感謝しているし、吉田義男さんは我々を日本一に導いた偉大な監督だった。タイガースは本当に素晴らしいチームだった」と喜びを語り、ゲストスピーカーとして出席した85年当時の監督・吉田義男氏(89)も殿堂入りを祝福した。

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2023年1月13日のニュース