阪神・近本 今年も沖永良部島からタイトル獲得へ!3年連続自主トレで来訪 島民の歓迎に活躍誓った

[ 2023年1月13日 05:15 ]

沖永良部島で自主トレを公開した近本(撮影・大森寛明)
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 阪神・近本光司外野手(28)が12日、3年連続3回目となる鹿児島県沖永良部島での自主トレを公開した。同島で初めて始動した21年シーズンに最多安打、昨季は盗塁王に輝いた“吉兆”を引き継ぎ、来オフもタイトルホルダーとして凱旋することを誓った。

 グラウンドを吹き抜ける心地よい南風を全身に受け、近本は一心不乱にバットを振った。自主トレ序盤を体づくりに充てた過去2年とは異なり、今年は3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控える。メンバーの候補に残り「3月に何があるか分からないので、今年は野球の方が重きが多い」。10日に沖永良部島に入ってまだ3日目だが、手製の打撃ケージで鋭い打球を連発した。早くも全開モードだ。

 「この島からスタートしてタイトルも獲れた。タイトルがなかったら(オフ自主トレで)帰ってきづらい」

 近本にとって福を呼ぶ島だ。21年の最多安打、昨年の盗塁王に加え、両年ともベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞した。来島時の歓迎セレモニーでは近本紹介の際、獲得タイトルがアナウンスされるそうで「そのためにも頑張る」と宣言。ならば来オフ、持ち帰る栄冠は一つでも多い方がいい。

 リードオフマンとして戦う23年は、3番を主戦場とした昨季に比べ打席数も増える。最多安打へのチャンスが広がるだけでなく、出塁数が増えると盗塁王との2冠も十分視界に入る。例年、開幕直後はエンジンの掛かりが遅いスロースターターであることが課題だったが、それも今回のハイペース調整により流れが変わる可能性がある。開幕ダッシュに成功すれば、複数タイトル獲得も、より現実味を帯びてくる。

 「週末には子どもたちも(見学に)来るので、すごく近くで見られる。プロ野球選手がこの島に来た、と記憶に残ってくれれば」

 至る所に歓迎の横断幕が張られ、知り合いも増えた。「どこからでもつながれるのが、島」。近本と島民の距離が年々縮まると同時に、恩返しの決意も強くなる。「今年はいつもと違うやり方でやっている。それがどう反応で出るか楽しみ」。一層の飛躍を期す5年目。岡田阪神の核弾頭として暴れ回り、胸を張って“里帰り”する。(八木 勇磨)

 《今年も島の子どもたちを公式戦に招待》近本は昨年に続いて今年も沖永良部島の子どもたちを公式戦に招待することを明言した。「継続してやっていくつもり。それが僕のためでもある」。一昨年は新型コロナの影響で断念。昨年8月24日DeNA戦(京セラ)でようやく実現し、その試合で自身も1安打を放った。「この子たちのためにも打とう、いいところを見せよう、と絶対なる」と大きなモチベーションに変えるつもりだ。

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2023年1月13日のニュース