落合博満氏 中日監督時代の全員抹消の真相「オレがやると…」

[ 2023年1月13日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が13日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。物議をかもした独自のルール活用について語った。

 中日監督時代の2010年、4年ぶり8度目のリーグ優勝を決めた2日後、1軍出場選手登録28人を全員抹消公示して大きな話題となった。

 当時を振り返り、落合氏は「オレがなんかやると必ず世の中は騒ぐんだよ」と苦笑い。それでもクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ初戦まで16日あり、全員再登録が可能。日本野球機構(NPB)にも問い合わせるなど「いろんなルール調べてなんの差し障りもない」と敢行したという。

 登録したままだとケガなどで試合直前に抹消した際に10日間再登録ができなくなる。「(試合に)間に合わない方がよっぽどの痛手」と合理的な理由を明かした。一部批判を浴びたFA権利の取得にかかわる部分なども翌年改正され、19年には両リーグを制した巨人、西武がいずれもCS前に1軍全員の出場選手登録が自動抹消されるなど、現在では通常の手続きとなった。

 批判を受けながらも先駆者となった落合氏。誰もやらなかったことを行ったことに「他の人はそんな発想もないんだろうと思うけどね」と余裕の笑みを浮かべた。

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2023年1月13日のニュース