日本ハム・加藤貴 今年も鉄仮面スタイル継続 新球場開幕投手も「笑わず」勝つ!

[ 2023年1月13日 06:00 ]

千葉県君津市内で自主トレを公開した日本ハム・加藤貴
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 日本ハムの開幕投手に内定している加藤貴之投手(30)が12日、千葉県君津市内で行っている自主トレを公開。新球場「エスコンフィールド北海道」で迎える3月30日の開幕・楽天戦でも笑顔を見せない投球スタイルを貫くことを予告した。

 「笑わない左腕」らしく、淡々とメニューをこなした。約2時間、体幹トレーニングや外野のポール間のダッシュを繰り返し、汗を流した。自身初の大役に抜てきされても、泰然自若としている。

 「(開幕のイメージは)つかないですけど、開幕投手は光栄なこと。まだ意識してないですけど、キャンプに入ってから徐々に意識して頑張ろうかなと思っています」

 取材に応じた当初はチームを鼓舞する意味もあり「選ばれた以上は、ちょっとは笑顔を見せつつ頑張りたい」としていたが、報道陣に「リズムを崩すのでは」と問われると「そうっすよね。だからやめます」と前言撤回。自身の鉄仮面スタイルを変えるつもりはない。

 もちろん、新球場での開幕戦は特別なものになることは分かっている。それでも、その重圧は「全く思わない。大丈夫っす。もうやることなので」と平然と受け止める。昨季は自己最多8勝を挙げ、防御率はリーグ3位の2・01と、タイトルも狙える位置につけたが「(タイトルは)どうせ無理なんでいいです。一生懸命頑張ります」とここも無欲だ。

 ただ、そんなマウンドでポーカーフェースを貫く男にも、思わず笑顔になる癒やしの存在がいる。北海道のテレビ番組に一緒に出演したこともある6歳の愛犬、雌のポメラニアンの「ポン」だ。新球場「エスコンフィールド北海道」はペットと一緒に観戦できるシートがあり、「タイミングが合えばポンも見ると思います」。見守る前での大役となれば、愛犬にも勝利を届けたい。

 冷静でも、熱い気持ちは宿している。昨季は最下位に沈み、自身もシーズン途中に腰痛を発症。「ケガをしないフォームづくりをやっていきたい。143試合、本当に一つでも多く勝って。悔しい思いをしたんで貪欲にいきたい」。歴史的勝利へ導き、最後は笑顔を見せる。(田中 健人)

 ▽新球場のペット同伴観戦席 日用品大手のユニ・チャームとパートナーシップ契約を結び「ユニ・チャーム マナーウェア ドッグ・スイート」を6スペース設置。7~9平方メートルの専有エリアを3、4人と愛犬で使用できる。

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2023年1月13日のニュース