三菱重工West・竹田、9回1失点粘投も実らず 「パワーアップしたい」来年の雪辱期す

[ 2022年11月7日 19:40 ]

社会人野球日本選手権準々決勝   三菱重工West1─4ENEOS※延長10回タイブレーク ( 2022年11月7日    京セラD )

<三菱重工west・ENEOS>力投する三菱重工west・竹田 (撮影・亀井 直樹)
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 優勝した三菱重工神戸時代の1997年以来、23大会ぶりの4強入りを狙った三菱重工Westだったが、延長10回タイブレークの激闘の末、力尽きた。

 入社1年目の先発・竹田祐が、9回1失点と粘投した。履正社高3年春選抜で準優勝、明大でも東京六大学リーグ通算11勝の経歴を誇る1メートル84、90キロの大型右腕。1点リードの2回1死一塁から3連打を浴びて1点を失ったものの、2回以降は要所を締めた。最速150キロ、常時140キロ台後半を計測した直球主体に、ENEOS打線をねじ伏せた。

 バックの好守にも、支えられた。5回2死一、二塁では二遊間を襲った強烈な打球を、二塁手・坂之下晴人がスライディングキャッチで阻止してくれた。8回2死一、二塁では左前に落ちようかというハーフライナーを遊撃手・中山将太が好捕し、窮地を脱することができた。「野手の皆さんに感謝しています」とこうべを垂れた。

 初戦のJFE西日本戦で完封勝利を飾り、この日も都市対抗を制した強豪相手に一歩も引くことなく9回9安打1失点と結果を残した。9回に149キロをマークするなど、タフネスぶりを発揮。白星にこそ恵まれなかったが、「今までの練習が間違いじゃなかったと証明できた」と自信を深めた。津野祐貴監督からも「今回の日本選手権ではフル回転で、十分やってくれたと思います」と賛辞を引き出した。だが、頂点に立てなかったことも事実。だから、さらなる高みを見据えた。

 「(好投しても)勝てなかったら意味がない。この冬、しっかり練習して都市対抗、日本選手権で強いチーム相手に勝てるように、パワーアップしたい」

 今オフはいっそうの下半身強化に努め、パフォーマンス向上につながるフォーム作りを図る。さらにひと回り大きくなり、来年は大黒柱を担う。

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2022年11月7日のニュース