ソフトB・板東 斉藤和巳コーチと“男の約束”15勝宣言「いい集中で臨めるし言葉に重さを感じた」

[ 2022年11月7日 05:00 ]

<ソフトバンク秋季キャンプ>ブルペンで斉藤コーチ(右)からアドバイスを受ける板東(撮影・岡田 丈靖)
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 男前な2人の間に、熱い約束が交わされた。ソフトバンクの板東湧梧投手(26)が、宮崎秋季キャンプ第1クール最終日の6日に初のブルペン入り。今季2完投を含む3勝を挙げた右腕は、斉藤和巳1軍投手コーチ(44)へ先発ローテーションの一角として15勝の目標を伝えると、斉藤和コーチも完全バックアップを約束。早速、的確な助言も受けた。

 来季先発定着に向けた55球の初ブルペンを終えた板東は、マウンド付近で斉藤和コーチにズバリ問われた。

 「目標は何だ?」 

 臆することなく、板東はこう答える。「2桁勝利、15勝です」。それを聞いた斉藤和コーチの返事は簡潔だ。「分かった。それを1年間で、できるように生活から振る舞え」

 短い言葉のキャッチボールだったが、板東は「(今後の)取り組みのところを言ってくださり、鋭いなと。いい集中で臨めますし(言葉に)重さを感じました」とうなった。

 8月19日の日本ハム戦で今季初先発し、3勝を挙げた。ロッテに敗れ、リーグ優勝を逃した10月2日の最終戦は先発を任せられた。5回4安打無失点で勝敗は付かなかったが、そこで交代させられる自分に悔しさを感じるとともに、来季に懸ける思いも強くした。

 第1クールの全行程終了後、斉藤和コーチは板東に期待をかけた。「(目標の数字の)設定はしていない。本人が自ら言った以上は期待しますよ。言うだけは誰でもできる。言葉にした以上言葉に責任をね。意識高く、目標高く勝ってくれたら」と、目を細めた。

 メジャー挑戦が確実になっている千賀については「千賀さん、どうこうやない」と板東。「15勝」の目標はまさしく、「エース」の座を奪いに行く意思表示であり、その座を狙う若鷹には「背中を押している」と斉藤和コーチも全面支援を約束する。

 今季、好投すると中村晃や柳田がお立ち台で「さすがは男前投球」といじられた板東は「リーグ優勝をするためには先発で2桁以上を目指していく」と言った。“色男”に二言はない。“男前度”ではさらに上を行く新任コーチとの二人三脚が、背番号50をさらに高みへと導いていく。(井上 満夫)

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2022年11月7日のニュース