松坂大輔氏「腕がちぎれてもいいと思った」清原氏との最後の対決 4打席連続三振に清原氏は?

[ 2022年11月7日 19:10 ]

松坂大輔氏
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 西武やレッドソックスなどで活躍し、日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(42)が6日夜に自身のYouTube「松坂大輔official YouTube」を更新。西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放つなど活躍した清原和博氏(55)をゲストに招き、2人にとって、最後の対戦となった映像を見て振り返るシーンがあった。

 松坂氏にとって野球を始めた頃からのヒーローが清原氏だった。清原氏を追いかけ、プロでは、オープン戦なども含めた通算対戦成績は27打数7安打で2本塁打、9三振。その中で松坂氏と清原氏の最後の対戦となったのが2006年8月30日のオリックスー西武戦(スカイマーク)。松坂氏は4打席連続三振を清原氏から奪い、勝負球はすべて直球。全18球中、13球が直球の真っ向勝負で、試合後には「全部三振をとりにいった」と話した松坂氏に対し、清原氏は「えげつなかった。凄かった」とコメントを残した。

 清原氏が「あれね。心から折れたよね。なかなか心から折れることないんだけど、結果も心も折れたよね」と率直な思いを口にすると、松坂氏は「僕はあの試合勝ったんですけど、試合を通しては、そんなに調子は良くなかったんですよね。でも、清原さんの時だけ、良かったんですよ」と語った。結果は9回で14奪三振の完投勝利だったが、3失点していた。

 松坂氏は「これも入団した時(99年)から東尾さんに怒られたんですけど、オリックスでは当時イチローさんがいて、イチローさんだけを抑えるのに、他のバッターに打たれて、“お前いいかげんにしろ”って言われて。“イチローの時だけちゃんと投げやがって”みたいなことを東尾さんに言われて。(清原氏と対戦した)あの試合もそうだと思います。清原さんの時だけ、めちゃくちゃ良い球がいっている」と説明。これに清原氏は「俺、最後打席に立ったとき、やられるなと思ったもん。もう打席に入る前から負けてたもん。打席に入る前にやられてた」と語った。

 松坂氏はこの年のオフ、ポスティング・システムを利用し、大リーグのレッドソックスに移籍した。「僕はその時のオフに、メジャーに行くつもりでいましたし、これが清原さんと日本では最後の対戦になるなという気持ちがあったので、本当にもう思う存分、腕がちぎれてもいいと思いながら投げてましたね。あんなに腕振ったこともなかったんじゃないですかね」と語った。そんな思いが込められた投球に、清原氏は「あれは凄いショックやったよね。そのオフにメジャー行くって知らなかったから、ああ、やっぱり(MLBに)行くんやみたいな」と脱帽していた。

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