弓子夫人も見届けた　試合に懸ける夫・イチロー氏の姿

＜KOBE　CHIBEN・高校野球女子選抜＞観戦する弓子夫人（撮影・島崎　忠彦）
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　【記者フリートーク】「KOBE　CHIBEN」の一塁側ベンチ上には弓子夫人（56）の姿もあった。現役時代から3000安打などの節目の試合で駆けつけた夫人もこのチームの試合は初観戦。「やっぱりこの場所なので」と語った。19年3月。日本でマリナーズの開幕戦が行われたこの場所でイチロー氏は現役を引退した。

　その場所に再び立つ夫の雄姿を見届けたい。だが思いはそれだけではなかった。「シーズン中からこの試合のために準備を続けてきた彼の姿を見てきましたので」。右肩の不調に苦しみ、夫は日々、自宅にある初動負荷理論の特殊器具でトレーニングを続けていた。思い出の地には1万6272人ものファンが集まった。そして完投勝利。夫人の喜びもひとしおとなった。(大リーグ担当・笹田幸嗣通信員)