落合博満氏、歴代3位タイの8度の退場劇 現役時代「お前,本当のこと聞くけど」に審判員は?

[ 2022年11月4日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が4日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。選手、監督時代を通じての退場について語った。

 20年の選手生活で2度、04年から11年の中日監督8年間で6度の退場処分を受け、計8回の退場は金田正一氏と並ぶ歴代3位となっている。その事実を知らされると「ああ、そう。へぇ~。3位に君臨してるんだ」と語った。「オレが3位ってことは1位と2位誰なんだよ?退場回数1位と2位は?」とスタッフに逆質問。1位は近鉄、巨人などでプレーしたタフィ・ローズが14回、2位は広島、楽天で通算5年監督を務めたマーティ・ブラウンの12回と聞くと「(ローズは)左バッター。ストライク、ボールの判定だな」「(ブラウン監督は)そんな長いことやってないのにな」などと興味津々だった。

 「選手の2回はよく覚えてるよ」と落合氏。1回目の退場は1986年10月8日の西武戦で、三塁塁審の小林晋審判員に抗議して退場となった。「西武戦で岡村(隆則)がサードに滑り込んできて、アウトかセーフかっていうね。で、審判が“セーフ!”って言ったんだよ。それで何かの拍子で、審判とやって(言い合って)、サードコーチの近藤昭仁さんが“退場だ!退場だ!退場だ!”って言って退場になっちゃったんだ」と懐かしそうに振り返った。審判への暴言よりも、相手三塁コーチャーのアピールにも影響された結末に「それで退場になった。それで俺“お前、本当のこと聞くけど、今のアウトかセーフかどっちだ。言ってみろ”って言ったら、“はい、アウトです”って言ってたよ」と明かした。

 2回目は、巨人時代の1995年6月7日の横浜戦で一塁塁審・有隅昭二審判員に抗議して退場となった。「2回目は、巨人(時代)で横浜戦か。内野ゴロで一塁にヘッドスライディングしてきて、セーフって言われて、“今のアウトだろ!”って。その日初めて一軍に上がってきた有隈、最初の試合だよ。で、オレと長嶋さん(当時監督)に抗議されて、あいつ涙目で。それはよく覚えてるよ」と話した。この退場は、巨人史上で日本人4番としては初めての退場だった。「まぁ、いい笑い話だよな」と懐かしそうに語った。

【落合博満氏の退場記録】
<選手時代>
1、86年10月8日 西武戦(西武)
2、95年6月7日 横浜戦(横浜)

<監督時代>
1、06年7月5日 巨人戦(東京D) 遅延行為
2、09年5月28日 楽天戦(ナゴヤD) 遅延行為
3、09年10月11日 ヤクルト戦(神宮) 遅延行為
4、10年8月24日 巨人戦(東京D) 遅延行為
5、10年9月18日 ヤクルト戦(神宮) 暴言
6、11年8月9日 阪神戦(ナゴヤD) 遅延行為

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