阪神・小幡 2軍でサイクル安打の大暴れ!5打数5安打2打点で岡田新監督に猛アピール

[ 2022年10月22日 05:15 ]

阪神・小幡
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 岡田新監督に届け!阪神・小幡竜平内野手(22)が21日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦(アイビー)でサイクル安打を達成した。この日は5打数5安打2打点の大暴れ。守り重視の岡田阪神では遊撃の筆頭候補に挙がる若虎が課題の打撃で結果を残した。プロ5年目を迎える来季の遊撃争いは、すでに始まっている。今秋からライバルとの熾烈(しれつ)なポジション争いが激化する。

 南国の地で小幡の猛打がさく裂した。何と!サイクル安打を達成。遊撃の定位置確保に向けて関西にいる岡田新監督に届けとばかりに課題の打撃で猛アピールした。

 「(8回の打席は)引っ張って、右中間に強い打球で、すごくよかった。速い球に対して、1軍では(打撃が)小さくなって、(ボールに)合わせに行ってしまっていた。“ミスショットをしてもいいや”ぐらいの感じで、速い真っすぐに対してもしっかり振るというのを意識している」

 初回は先発・藤平の直球を左中間へ二塁打。続く2回2死からの第2打席ではスライダーを仕留めて右越えソロを放った。プロ通算の長打率は・269。その若虎が序盤から2本の長打を記録すると、さらに波に乗った。4回には左前打、6回は俊足を生かして、二塁内野安打と勢いが止まらない。圧巻は8回2死二塁からの第5打席だ。初球の真っすぐを右中間へはじき返して三塁も陥れた。

 プロ4年目の今季は打率・188に終わった。打撃を課題に掲げる中、フェニックス・リーグでは19打数9安打、打率・474と好調を維持。応援に駆けつけた母校・延岡学園の恩師である重本浩司元監督にも、パワーアップした打撃と成長した姿を届けた。

 守りを重視する新政権では中野とともに遊撃の筆頭候補に挙がる。以前には岡田監督が平田2軍監督に対して「(宮崎では)小幡をずっと遊撃で使ってくれ」と指令を出していた。強肩と守備範囲の広さを生かして来季は遊撃一本で勝負する。だからこそ守備へのこだわりも忘れていない。

 「一番は安定した守備。当たり前のことができるように意識してやっていく」

 今季は遊撃で135試合に先発した中野が最大のライバルとなる。すでにバトルは開始。飛躍につなげるためにも、今秋で確かな自信をつかみたい。 (長谷川 凡記)

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2022年10月22日のニュース