彦根総合が初戦突破 春夏通じ初の甲子園へ前進 秋季高校野球近畿大会

[ 2022年10月22日 18:05 ]

秋季近畿地区高校野球大会 1回戦   彦根総合4―2近大新宮 ( 2022年10月22日    紀三井寺 )

<彦根総合・近大付新宮>9回2死一塁、ピンチを切り抜けホッと胸を押さえる彦根総合・勝田(右)(撮影・後藤 正志)
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 彦根総合(滋賀1位)が近大新宮(和歌山2位)を下して初戦突破。春夏通じて初の甲子園出場へ前進した。

 1―1の7回無死一、三塁で「8番捕手」の森田櫂(2年)が決勝の右越え2点三塁打。学校の食堂で食券を買うときにも「後ろに人が並んでしまう」というが、この場面で出されたサインはエンドラン。迷いなくバットを振り抜き「スライダーを多く投げてきていたので、狙っていた」と殊勲打につなげた。

 北大津で春夏通じ6度の甲子園出場を誇る宮崎裕也監督(61)が20年4月に赴任し、21年4月から指揮。「北大津の時は怒ったら“何くそ!”という選手が多かったが、今の選手は下を向いてしまう。生徒に合わせるのではなく、褒めてから怒るようにしています」。旧チームから主力が7人も残る経験値豊富なチーム力で、彦根東との滋賀大会準々決勝では延長15回タイブレークを10―9で制するなど、快進撃を続けて滋賀を1位通過。近畿大会でも勢いは止まらない。

 滋賀では長らく、直線距離でわずか2キロ先にある同じ彦根市の近江が覇権を握り続けてきた。近畿で唯一、春夏通じ甲子園優勝のない府県だが、指揮官は「近江さんは、滋賀が優勝できるというところまで道を切り開いてくれている」と言葉に力を込める。次戦はともに甲子園常連校の大阪桐蔭―神戸国際大付の勝者と対戦するが、森田は「彦根総合として、歴史を塗り替えたい」と来春選抜“当確”となる4強進出へ意気込んだ。

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2022年10月22日のニュース