森繁和氏 由伸VS村上占う「カウントの整え方が鍵」高めの直球でストライク先行になるか

[ 2022年10月22日 05:26 ]

ヤクルト・村上(左)とオリックス・山本
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 山本と村上の勝負はカウントの整え方が鍵だと思う。投手目線から言えば、山本は昨年のシリーズではカーブから入ってストライクを取っていた印象があるが、今年の村上には甘くなってカポーンとやられる可能性がある。一発だけは避けなければいけない初戦。高めの直球で空振りかファウルを取ってストライクを先行させたい。

 CSではソフトバンク・柳田の内角をえぐって詰まらせたが、その時とは少し違う。コースは真ん中でもいい。高めにボール1個外すか、高めのゾーンいっぱいの直球で追い込みたい。2ストライクまでこぎつけたらフォークで勝負できる。早めに追い込み有利なカウントにしたら山本の勝ち。逆にカウント2―0や3―1になったら村上にチャンスが出てくる。山本はスライダーなど外からの変化球か、外の直球でストライクを取りにいくと思うが、少しでも浮いたら村上は仕留めることができる。神宮でも京セラドームでも、振り切れば左翼席にも運べるパワーがある。

 もう一つのポイントは神宮での登板。山本は過去、交流戦で1イニングしか投げていない。神宮は水はけの関係から打席付近が少し高くなっていて球が高めに浮きやすい。山本は直球が浮くのは心配ないが、変化球は怖い。外の球場は風も吹くし雨も降る。第1戦の山本―村上はシリーズの流れを決める勝負になる。(本紙評論家)

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2022年10月22日のニュース