広島・新井監督 異例の北海道電撃訪問!ドラ1の苫小牧中央・斉藤を激励「黒田さんのようなエースに」

[ 2022年10月22日 05:00 ]

<広島ドラフト指名あいさつ>緊張する斉藤の肩をもむ新井新監督(左)(撮影・高橋茂夫)
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 広島の新井貴浩新監督(45)が21日、ドラフト会議から一夜明けて北海道を志願の電撃訪問。スカウト陣とともに1位指名した苫小牧中央・斉藤優汰投手(18)に指名あいさつした。東京近郊ではあっても空路・北海道まで出向くのは異例。指揮官は、ともにプレーしたレジェンドの名前を挙げ「将来は黒田(博樹)さんのようなエースに」と期待した。 

 「100点満点」を付けたドラフト会議から一夜明け。新井監督は多忙なスケジュールの合間をぬって北海道へ飛んだ。1位指名した斉藤と対面し、高校生離れしたスケール感に改めて感じ入った。

 「大きくて、すごくいい体をしている。自分の高3(時)と比べても、はるかにしっかりしている。どんどん鍛え、まだまだ成長してくれると思います」

 球団に「直接会いたいので行かせてください」と志願し、指名あいさつに出向くスカウト陣に同行した。東京近郊ではあっても、空路・北海道まで指揮官が出向くのは異例。現地に滞在した約40分間でモチベーターとしての才能を発揮した。

 不安を和らげるようと、18歳に広島の家族的な雰囲気を説いたかと思えば、食事の質問には「(2軍)大野寮の食事は12球団で一番おいしい。いっぱい食べて」とPR。学校長から「学力も1番」と聞き及んだ際には「僕は2番…下から」と言って笑わせた。

 球団が次世代のエース候補と期待する本格派右腕。その将来像を問われた新井監督は、現役時代をともにプレーし、メジャーでも活躍したレジェンドの名前を挙げて、18歳への期待感を示した。

 「映像を見ると、強さというか、馬力は黒田(博樹)さんとかぶる。最終的には黒田さんのような、チームのために腕を振れるエースになってほしい」

 電撃訪問を受けた斉藤は緊張感が隠せなかった。新井監督の直筆サインが入ったドラフト会議の入場パスを贈られると「家宝にします。プロになる実感がより湧いてきました」とにっこり。優しい言葉で鼓舞され、改めて気合を入れた。

 「新井監督はすごく大きくて、優しそうで頼もしい印象。それに面白い方だな…と。カープのエースになって…と言葉を掛けられ、やる気に満ちあふれています。絶対に期待に応えたいと思います」

 あこがれの黒田の投球映像はYouTubeで繰り返しチェック。食事の質問をしたのは、体づくりのために高校入学時から「ご飯をすごく食べた。これからもそうしたい」からだ。高い意識。才能あふれる18歳は指揮官の言葉に大きな刺激を受けていた。

 ◇斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年(平16)5月27日生まれ、北海道岩見沢市出身の18歳。日の出小4年時に岩見沢日の出リトルタイガースで野球を始める。明成中では軟式野球部で2年秋に捕手から投手に転向。苫小牧中央では1年秋からベンチ入り。3年夏は南北海道大会準決勝で敗退。家族は母と弟。1メートル89、91キロ。右投げ左打ち。

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