【田淵幸一氏セCS占う】ヤクルトと阪神に大きな差なし 両監督の手腕問われる投手交代のタイミング

[ 2022年10月11日 20:15 ]

ヤクルト・高津監督(左)と阪神・矢野監督
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 セ・リーグのCSファーストSはロースコアで非常に緊張感のある3試合だった。阪神の勝因にもなった最大の武器は投手陣。先発、リリーフの駒の充実ぶりを見ても投手力はヤクルトより上とみる。西純、そして新たな守護神となった湯浅の成長には目を見張るものがある。

 レギュラーシーズンはヤクルトが13勝11敗1分けで勝ち越したが、両チームに大きな差はない。試合展開、ファンが見ていて最も面白いのは6回以降だろう。投手の交代のタイミング。先発をいつ代えて、中継ぎの誰を、いつ投入するのか。高津、矢野両監督の手腕が問われる。ここが最大の見どころだ。

 ヤクルトは、シーズン最終戦で日本選手最多の56号を放った村上がキーマン。どう打ち、阪神投手陣がどう抑えるか。対する阪神の4番・大山はファーストS3試合で無安打。短期決戦だけに、2人の出来もシリーズの行方を左右するだろう。

 アドバンテージもあり、ヤクルトが有利なのは確か。しかし阪神は開幕9連敗を喫し、そこからはい上がってきた。失うものは何もない。その姿勢が勝敗にどう影響を及ぼすか。(本紙評論家)

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2022年10月11日のニュース