仰天発表!ソフトB ドラ1は愛知・誉の大型野手イヒネ・イツア モイネロ級のバネと柳田並みのパワー

[ 2022年10月11日 06:00 ]

誉のイヒネ・イツア
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 イヒネ、いいね! ソフトバンクが20日のドラフト会議で、誉(愛知)のイヒネ・イツア内野手(18)を1位指名することが決まった。永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長(47)が10日、オンラインで報道陣に対応し発表した。両親がナイジェリア人で愛知県育ちの新たなロマン砲は、モイネロ級のバネと柳田並みのパワーを兼備する大型野手。将来的に正遊撃手として育て、鷹の未来を託す。

 イヒネに今年は決めた。高校で18本塁打した際の飛距離や長打を放った際の走る姿にロマンを感じた。スカウト陣は胸を打たれたという。生まれも育ちも愛知県で、両親がナイジェリア人。身体能力の高さにほれ込んだ。永井編成育成本部長は経緯を明かした。

 「シンプルにスカウト評が一番高い選手だった。ドラフト1位は、その年の一番いい素材にいきたいというのは一番大きな方針として持っています。世間で騒がれている浅野君(高松商)や投手、大学、社会人の候補が挙がった中でも、No・1の評価はイヒネ君」

 浅野はすでに巨人が1位指名を公表しているが、ソフトバンクの7日のスカウト会議では、イヒネが群を抜いた評価を受けた。今夏の愛知大会3回戦敗退の遊撃手のポテンシャルと将来性に懸けた。王貞治球団会長にも報告し「スケールの大きい選手として我々の持っているイメージと似た感想をおっしゃってくれた」。1位指名公表を受けた18歳は「ずっと夢に描いてきたことが実現に近づいてきてうれしいです。頑張ります」と言葉を弾ませた。12球団から調査書が届いた上位指名候補だが、鷹が真っ先に求愛コールを送った。

 柳田主将並みのパワーにモイネロ並みの身体のバネ。さらに走力も光る超ハイブリッドな18歳だ。同部長は言う。「身体能力はうちでトップクラスと思っています。モイネロよりも大きくなるし今までにない、凄く貴重な遊撃手のタイプかな。打撃は柳田選手に似て、遠くに飛ばせる力もある。ワクワクさせる素材」と熱弁した。

 昨年は世代最速の157キロを誇った高卒右腕・風間球打の1位指名をドラフト会議前日に王会長が公表。獲得に成功した。来季の補強ポイントを捕手―投手―遊撃手―中堅手のセンターラインに掲げる中で大型遊撃手の獲得に動く。23年から始動予定の4軍制の環境のもとで、じっくりと育てていく。将来は今宮の後任だ。「今宮も今年、素晴らしい成績、衰えを感じさせないプレーをしてくれている。彼を獲得できたとして、時間をかけて育て、今宮選手の後のレギュラーになってくれればなと思っています」。イヒネには、さまざまなドリームがあふれている。(井上 満夫)

 ◇イヒネ・イツア 2004年(平16)9月2日生まれ、愛知県出身の18歳。小3で瑞穂イーグルスで野球を始め荻山中では東山クラブに所属。誉では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号6でレギュラー。今夏は正遊撃手として県3回戦敗退。甲子園出場はなく、公式戦打率・514、高校通算18本塁打。ナイジェリア出身の両親を持つ。50メートル6秒2、遠投110メートル。1メートル84、82キロ。右投げ左打ち。

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