阪神・佐藤輝　逆転勝利呼んだCS初アーチ「一つのきっかけになったかな」

セCSファーストステージ第3戦   阪神3―2DeNA （ 2022年10月10日    横浜 ）

セCS1＜D・神＞4回、ソロを放つ佐藤輝（撮影・島崎忠彦）
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　「行ける！」というムードをつくったのは、阪神・佐藤輝の怪力だった。0―2の4回2死の第2打席。好投を続けていた先発・浜口の初球真っすぐを振り抜き、高々と舞い上がった打球は強風にも乗ってグングン伸びる。最初は中堅の関根が捕球体勢に入ろうとした打球が、バックスクリーン右に飛び込むサトテルらしい驚愕（きょうがく）弾で反撃のスイッチを入れた。

　「0点では勝てないので、一つのきっかけになったかなと思います。どんな相手（投手）も調子が良くてどんどん来ていたので、積極的にいきました」

　ファーストS、9打席目で飛び出したソロアーチは、昨年も含めた自身のCS初本塁打。その手で虎メダルを首にかけて祝福した矢野監督も「まさか（観客席まで）行くとは思わなかった。あれでちょっと流れが変わった」と舌を巻く一発だった。

　8日の第1戦と同様に三塁で先発した若き大砲は試合後に「負けたら終わりなので、みんな気持ちが入っていたと思う。それが結果につながって良かった」と笑顔。ファイナルSでも流れを呼び込む豪快弾に期待大だ。（山添　晴治）