パドレス 2年ぶり地区シリーズ進出!ダルも歓喜 13日ドジャース戦先発も

[ 2022年10月11日 02:30 ]

ナ・リーグWCS第3戦   パドレス6―0メッツ ( 2022年10月9日    ニューヨーク )

メッツに勝利し地区シリーズ進出を決め、ベンチを飛び出すパドレスのダルビッシュ(中央)
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 ダルビッシュ有投手(36)が所属するパドレスは9日(日本時間10日)、ワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)第3戦でメッツに6―0で完勝。2勝1敗で2年ぶりの地区シリーズ(5回戦制)進出を決めた。ダルビッシュは中4日ならドジャースと戦う12日(日本時間13日)の第2戦に先発予定。古巣との対戦に静かに闘志を燃やした。

 控えめに勝利をかみ締めていたダルビッシュが、シャンパンファイトの獲物を見つけた。7回無失点と好投した右腕マスグローブの背後に忍び寄る。ビールをTシャツの中に流し込むと、いたずらっぽく笑った。

 「みんな喜んでくれているので、凄くうれしい。サンディエゴにとっても凄く大きなことだと思うので、ホッとしている」。7日の初戦で7回1失点。右足親指付近を出血するアクシデントを乗り越えた好投が、20年以来の地区シリーズ進出へつながった。相手は同地区の王者で17年途中に所属した古巣ドジャース。第2戦登板が有力視され「こういう大舞台で向こうはもっと本気になってくると思う。本当にこういう試合を投げられることに凄く感謝している」と気合十分だ。

 チームは今季5勝14敗だが、ダルビッシュは4試合で1勝2敗、防御率2・52。「自分でやることはそんなに変わらない。ちゃんと準備して、勉強して、ちゃんとやりたいなと思う」と全力でぶつかる。(柳原 直之)

 ≪マスグローブ ヤジに負けず7回を無失点≫パ軍先発のマスグローブが5回先頭に安打を許すまで、4回完全投球。すると6回、メッツのバック・ショーウォルター監督が「回転率(アップ)など多くの情報が届いていた」と不正な粘着物質使用のチェックを審判団に要求した。両耳まで調べられ敵地では「イカサマ野郎!」のヤジも飛んだ。「やる気になった。火が付いたよ」と振り返った右腕は動揺せず、7回1安打無失点。8回は元阪神のスアレスが2奪三振で無失点など、完封継投で勝利した。

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