落合博満氏がセCSを語る 短期決戦仕様の阪神・矢野監督采配のポイント、村上擁するヤクルトは?

[ 2022年10月11日 20:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が11日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)での戦いを振り返るとともに、ファイナルSの戦い方についてへ言及した。セ・リーグのファイナルSはリーグ優勝のヤクルトが1勝のアドバンテージを持ち、神宮球場で12日から第1戦を戦う。

 セのファーストSはリーグ3位の阪神が敵地でリーグ2位のDeNAを2勝1敗で下した。矢野燿大監督は第1戦でエースの青柳を無失点ながら6回、85球で迷わず交代。救援陣もシーズン中は8回湯浅、9回岩崎としていた2人の順番を入れ替えるなど、短期決戦使用の戦い方を披露した。

 この点について落合氏は「それなりに早め早めの継投っていうのが、うまくはまったっていうことなんだろうと思う。シーズン中と違うピッチャーの使い方してるっていうのは、まあ短期決戦用の使い方なんだろうとは思うけども、果たしてこれで勝ち抜けるかどうかっていうのは、これはやってみないと分からない」と言及。3試合でDeNA打線を計3点に封じた投手陣については「(シーズンのチームの)あの防御率だけ見ればね。セ・リーグでNO・1な訳だから」と12球団トップのチーム防御率2.67の投手力を押し出した戦い方に一定の理解を示した。

 「シーズン中の戦い方とは違った戦い方をするだろうなというのは、あのピッチャーの使い方見れば分かることだけどね。その代わり、先発が中4日(など)でいけるかどうかだよね。枚数的に余裕があるかどうか」と落合氏。早めの投手交代で、85球にとどまった青柳ほか、先発陣が中4日など短い登板間隔で回れるかどうかをポイントに挙げた。中4日なら、8日のファーストS第1戦に先発したエースの青柳は、13日の第2戦に投入できる。

 対するリーグ優勝のヤクルトについては「試合勘をなくさないってことなんだろうと思う。だからそれなりの手は打っては出てきていると思うけれども。ただ実戦となればね、また多少違った面も出てくるだろうと思うし、どっちがいい状態でゲームを進められるかっていうことなんだろうと思う」とした。ヤクルトは史上最年少での3冠王となった村上を中心に打線が強力だが、短期決戦は打撃は計算できないと落合氏。「打つ方は皆目見当がつかない。3本打ったり、ゼロ(本)だったりということはあるだけにね、あんまり計算は立たないんだろうとは思う。それはどの球団でも一緒。悪い状況に陥れば、悪い方向にしかいかないだけにね」と語った。

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2022年10月11日のニュース