ロッテ“吉井流”始動 監督就任3日で初陣白星「感情をコントロールできるようになってほしい」

[ 2022年10月11日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   ロッテ4ー3阪神 ( 2022年10月10日    サンマリン宮崎 )

<ロ・神>サヨナラ勝ちし、ナインを迎える吉井新監督(中央)(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 試合後のロッテ・吉井新監督は「あっ、やばい!」と慌ててユニホームのズボンのチャックを閉め直しながら登場した。あわや監督デビュー戦で“初失策”を犯すところだったが、報道陣の笑いはしっかりとつかんだ。

 7日の電撃就任からわずか3日。阪神とのフェニックス・リーグ開幕戦でベンチ入りした。まだユニホームがなく上半身は球団フリースを着用。同点の9回2死満塁から山本の押し出し死球で初陣をサヨナラ勝利で飾った。「何でも勝てたらうれしい」と素直に喜び「オーダーは(コーチに)決めてもらったが守備変更とかは話し合って決めた。試合を動かす采配は今日はなかった」と振り返った。

 ベンチワークは少なかったが、試合後には“吉井流”を実践した。2点リードの9回に種市が簡単に2死としながら四球を与えると味方の失策も絡んで流れを止められず同点とされた。「種市はあとアウト1つで勝ちと思ったはず。最後のアウトを取るのは本当に難しい。若い子には自分の感情をコントロールできるようになってほしい」と願う指揮官は試合後に青空ミーティングを実施。広畑には試合全体の印象を尋ね、佐藤都の「声の連係が足りなかった」との意見にも耳を傾けた。

 吉井監督は「自分のことを振り返ると客観的に見られる。日本ハムの2軍コーチの時、投手陣にやって成果があった。(来季の)2軍監督は決まっていないが、来年は2軍選手にやってほしい」と言う。どんな感情になるとミスは起こるのか。筑波大の大学院で野球を研究した男の改革は、もう始まっている。(橫市 勇)

続きを表示

2022年10月11日のニュース