落合博満氏 今季ノーヒッター5人達成に打撃コーチの“手落ち”を指摘

[ 2022年9月20日 17:31 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が20日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今季のプロ野球でロッテ・佐々木朗希投手(20)の完全試合を筆頭にノーヒットノーランを5人も達成できた要因について持論を展開した。

 今季のプロ野球では4月10日のオリックス戦でロッテ・佐々木朗が完全試合。5月11日西武戦でソフトバンク・東浜、6月7日日本ハム戦でDeNA・今永、同月18日西武戦でオリックス・山本、8月27日ソフトバンク戦で日本ハム・ポンセがノーヒットノーランを達成するなど5人の投手が快挙を記録した。

 達成の要因として落合氏は「平たく言えばバッターの技術がピッチャーの技術よりも劣ってるってことなんだろうと思うよ」とした。技術の劣りについては「練習の量もあるだろうし、打ち方にもよるだろうしね」と語った。

 「昔みたいに“ダウンスイングしなさい”っていうのは言わなくなったような気はしないでもない」と昔と今との指導の違いにも言及し「アメリカでいうフライボール、あれの影響が日本にもきてコーチが手をつけてないんじゃないのかなとは思うけどね」とメジャーで流行した“フライボール革命”が影響しているのではないかとした。

 また「打ってる人の形を変えるっていうことじゃなくてね」とし「どうしても数字が上がらない人のバッティングっていうのは、やっぱ変えなきゃいけない。そこに手落ちがあるんじゃないのかなっていう気はしますよ」と指摘した。

 さらに「今は落ちるボールが全盛の時代」とし「天井を向いて振ってるようじゃバットに当たらないのは当然。そういう影響もあるんだろうと思う」と現在の投手の投球スタイルが起因していると分析した。

 それに加えて「後は1人2人(ノーヒットノーランを)やると“俺もできるんじゃないのかな”っていうピッチャー心理もあるのかなと思う。5回、6回くらいまで0でいけば“もしかしたら俺もできんじゃないかな”っていう色気出してね。(最後まで)いくっていう可能性はあると思いますよ」と投手の心理的にプラスに働いていると語った。

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2022年9月20日のニュース