広島の全勝プラン!残り6試合は九里、森下、大瀬良がフル回転 「思い切ってどんどん攻める」

[ 2022年9月20日 04:45 ]

<広・中24 中止>キャッチボールをする九里(撮影・坂田 高浩)
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 広島・佐々岡真司監督(55)が今季の残り6試合に大瀬良、九里、森下を2試合ずつ先発させる可能性を示唆した。台風14号の接近で日程が変更されたことを受けて、「先発3本柱」を惜しみなくフル回転させる見込みだ。20日の中日戦(マツダ)で先陣を切る九里は、4年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出へ弾みをつける好投を誓った。

 CS進出へ、運も味方につけようとしている。台風接近による日程変更で試合の間隔が広がり、残り6試合を「先発3本柱」で回すことが可能になった。佐々岡監督は「一応そういう計画はできると思うけど。わざわざ明かす必要はないんじゃないの」と不敵な笑みを浮かべて報道陣をけむに巻いたとはいえ、調整に問題がなければ選択肢は一つだろう。

 まずは、20日の中日戦に九里が先発し、あす21日の阪神戦に森下、23日の阪神戦には大瀬良が向かうとみられる。中日との最終戦の日程は未発表ながら、この3人が中6日以上と登板間隔にゆとりを持ち、最後の3試合にも先発する見込みだ。さらに18日の中日戦に予告先発されていた遠藤は、残り試合での救援待機が有力。投手陣をフル回転させられる態勢が整った。

 中6日で3本柱の先陣を切る九里は気合が入っている。「最初から飛ばすつもりでいく。チームが勝つことが全て。余力を残すのではなく、思い切ってどんどん攻めていければいい」。今季は同戦に3試合(先発2、救援1)で1勝0敗、防御率1・62と好相性。相手先発は今季3勝を献上している“天敵”の柳とあって、九里の投球が勝敗の大きなカギを握っている。

 「足が使える選手が上位にいて、阿部選手、ビシエド選手、マルティネス選手には一発がある。そういう打者の前にランナーを出さないことが大事になってくると思う」

 先発は8日の中日戦で森下が7回1失点として以降、7試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成できていない。積極的な継投策も要因の一つとはいえ、3本柱には、より安定した試合運びが期待されている。投手主将の九里は、力強く投手陣の思いを代弁した。

 「もう勝つしかない。自分の成績どうこうよりも、チームが勝てる投球をすることが一番」。阪神との直接対決に先発する2人に、最高のバトンをつなぐつもりだ。 (河合 洋介)

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