ヤクルト村上、歴代8位51号!神宮で56号以降打てば「東京1億円の家」贈呈に奮起

[ 2022年9月5日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―6中日 ( 2022年9月4日    神宮 )

<ヤ・中>6回1死一塁、村上は51号2ランを放つ(撮影・小海途 良幹)
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 我が庭でまた豪快な一発を放った。ヤクルト・村上がもはや恒例となった確信歩き。2万3811人で埋まった神宮のバックスクリーン左へ放り込んだ。

 「流れを引き戻したいと思い打席に入りました。2点返せて良かったです」。1―6の6回1死一塁。高橋宏の外角141キロスプリットを完璧に捉え、2試合ぶりの51号2ラン。並んでいた松井秀喜を抜き、歴代8位に。この一打で100得点となり、125打点、102四球との「トリプル100」は7人目。本拠では19本目の一発で、再びシーズン60本ペースに乗せた。

 試合前、球団がトップスポンサー契約を結ぶ「オープンハウス」が神宮で56本目以降の本塁打を放った場合、1億円の東京の家を贈呈する「特別ホームラン賞」を実施すると発表した。16年から実施している通常の「オープンハウス・ホームラン賞」は、バックスクリーン上部の同社の看板および、右翼席の特設ゾーンに打球が入った場合が対象。今回はそれを反転させた外野席ほぼ全域が対象エリアとなった。上限は1億円で、立地や間取りは本人と相談して決まるビッグボーナスだ。

 「凄くありがたい。やりがいがあります。56本以降のホームランに向けて精進していきたい」と村上。同賞獲得は、日本選手最多の王貞治(巨人)の55本塁打超えも意味する。「追い付き、追い越しとやっていきたい。目の前の試合に集中して戦った最後のご褒美だと思ってやりたい」とあくまでチームの勝利を最優先する姿勢は揺るがないが、周囲の後押しには感謝した。

 反撃ムードを高める一発も、連敗を喫して4カードぶりの負け越し。だが2位DeNAと7ゲーム差は変わらず、優勝マジックは最短で7日にも再々点灯する。リーグ連覇と大記録の先に、どでかいニューホームも待っている。(青森 正宣)

 ▽オープンハウス 97年創業。不動産仲介事業からスタート。戸建て関連事業、マンション事業、収益不動産事業、米国不動産事業を中心に住まいや暮らしに関連する各種サービスを展開している。ヤクルトとは16年からスポンサー契約、18年からトップスポンサー契約を結んでいる。

 《日本人は落合以来》村上のシーズン51本塁打以上は、13年バレンティン(ヤ=60本)以来9人目(11度目)。日本人では85年落合博満(ロ=52本)以来37年ぶり。チーム121試合目での51号は、前記バレンティン(112試合)、02年カブレラ(西=119試合)に次ぐ3番目のスピードで最終60本ペース。また、中日戦はカード別最多の13本(次いで広島戦12本)。本塁打率(打数÷本塁打)も5・77でカード別トップ。

 《マジック再々点灯は最短7日》ヤクルト、DeNAがともに敗れたため、ヤクルトのマジック再々点灯は最短7日に延びた。ヤクルトが6、7日の阪神戦に○○でDeNAが同日巨人戦に●●か△●、ヤクルトが○△でもDeNAが●●ならいずれもM14が出る。

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