【九州六大学野球】福岡大・牛島 中継ぎ要員が肉体改造でつかんだ初先発・初勝利・初完封!

[ 2022年9月5日 06:00 ]

九州六大学野球   福岡大9-0九大 ( 2022年9月4日    北九州 )

<九大・福岡大>福岡大・牛島は初勝利を完封で飾る
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 今春からの2季連続優勝を目指す福岡大はリーグ戦初先発の3年生左腕、牛島幹貴(もとき)が九大を3安打に抑える好投。9回を投げきって大学初勝利を完封で飾った。

 1メートル76、72キロのスリムな左腕がマウンドで躍動した。「チェンジアップがいいところで決まった」と8回を除く毎回の10奪三振。最速133キロの速球と変化球の緩急で九大を3安打に抑えた。効果的だったのは今季から使い出したツーシーム。右打者の外角から外へ逃げていく球でバットに空を切らせた。

 春までは中継ぎ要員だったが先発転向を目指して週2回のジムトレで肉体改造に着手。「瞬発系を中心に下半身を徹底的に鍛えました」。投球ではチェンジアップと“スラーブ”に新球ツーシームを加えて投球の幅を広げた。8月には社会人などを相手にオープン戦3試合に先発。西部ガス戦は3回をソロ本塁打による1失点に抑え「三振が取れたし自信がついた」。満を持して開幕戦に挑んだ。

 5季連続で開幕投手を務めてきた村上や木下、西山ら4年生右腕を抑えての大役。雨で仕切り直しのスライド登板も「すぐに気持ちを切り替えた」と集中力を切らさず初先発・初勝利・初完封のトリプル快挙を果たした。 (中島 泉)

 ◇牛島 幹貴(うしじま・もとき)2001年(平13)10月14日生まれ、福岡県出身の20歳。久留米市・大善寺小3年で野球を始める。筑邦西中では硬式の筑後サザンホークスに所属。久留米商3年夏の県大会は1回戦敗退。今春リーグ戦5試合に登板し1敗。1メートル76、72キロ。左投げ左打ち。

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2022年9月5日のニュース