常葉大菊川150キロ右腕・安西がプロ志望届提出 武器は「似たような投手がいないこと」

[ 2022年9月5日 19:58 ]

プロ志望届を提出し、より一層の努力を誓った安西
Photo By スポニチ

 プロ野球ドラフト会議(10月20日)を見据え、常葉大菊川野球部の最速150キロエース右腕・安西叶翔(17)が大安の5日、静岡県高野連にプロ志望届を提出した。秋季県大会の抽選会に出席した石岡諒哉監督(33)から直接、松浦弘季理事長(56)に手渡したもので、近日中に日本高野連に受理される見込み。

 「やっとスタートラインに立ちました。(志望届に)名前を書いた時は緊張しました」

 先月の練習中、足を運んだ中日スカウトのスピードガンで自己最速を2キロ更新する150キロを計測した。さらに右打者の内角をえぐる習得中のツーシームも「145、6キロは出てます」と手応えも出てきた。腕の出どころが「サイドでもスリークォーターでもない。プロでも似たような投手がいないことが武器です」とアピール。

 球団関係者との接触が可能になった。今後はひたむきに取り組む姿勢を見てもらうことで、評価や指名順位に反映される可能性もある。今年の対象高校生に150キロ投手が少ないのも事実。「他の投手と自分を比較してどこが秀でて、逆に劣っているのか。どう評価してもらっているのか気になります」と聞いてみるつもりだ。

 ノーシードの優勝候補に挙げられた今夏静岡大会は、1、2回戦で快投も、3回戦からコロナを理由にベンチから外れ、チームも4回戦で静清に敗れた。ラストサマーは「悔しい」反面「もう終わったこと。いつまでもクヨクヨしているようじゃプロで通用しません」と切り替えはできている。「僕に未来はあります。ドラフトが楽しみです」とその目は輝いていた。(小澤 秀人)

 ◇安西 叶翔(あんざい・かなと)2004年(平16)11月13日生まれ、京都府京都市出身の17歳。第三錦林小1年から北白川ベアーズで野球を始め、6年時は4番・捕手で活躍。京都選抜にも選ばれた。岡崎中では軟式クラブチームの京都ベアーズでプレーし、3年春の文部科学大臣杯全日本少年軟式野球大会に控え投手として16強。常葉大菊川入学後は1年秋の東海大会からエース。1メートル86、86キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄、妹。血液型A。

続きを表示

2022年9月5日のニュース