阪神・佐藤輝 今季2度目満塁機も再び空振り三振「何とかと思ってましたけど。反省点として次につなげて」

[ 2022年5月30日 05:30 ]

交流戦   阪神2-3ロッテ ( 2022年5月29日    ZOZOマリン )

<ロ・神> 8回1死二塁、佐藤輝は右中間に2ランを放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が29日のロッテ戦で放った圧巻の12号は悔しい空砲に終わった。3点劣勢の8回1死二塁からゲレーロの156キロを右中間席へ。通算36発のうち最も速い球を仕留めた。反撃は届かず、1点差で惜敗。初回無死満塁での空振り三振が結果的に響いて今季2度目の同一カード3連勝を逃し、再び借金12に戻った。

 打った瞬間、確信する一撃だった。3点劣勢の8回1死二塁。佐藤輝は1ボールから内寄りに来た156キロを豪快に打ち返し、強烈な弾道が一直線に右中間席まで伸びた。

 「スゴくいい感触でした。前の打席まで悔しい思いをしていたので、何とか1本打てたのは良かったかなとは思います」

 来日1年目でセットアッパーを担う2メートル3の長身ゲレーロとは初顔合わせ。既に対戦を重ねていたパ・リーグの強打者たちよりも先に来日初被弾を浴びせた。球速156キロは、昨年8月19日のDeNA戦で東京ドームの左翼席へ打ち込んだ三嶋の155キロを上回り、通算36発のうち最速。速球に屈しないパワーを改めて見せつけた。

 初戦は0―0の9回に益田の低めシンカーをすくい上げて決勝弾をバックスクリーン手前へ。技と力を駆使した2発の驚弾を初見参した敵地に刻みつけても脳裏に残るのは悔しい凡退の方か。

 「何とか…と思ってましたけど。そこは反省点として、また次につなげていけたらと思います」

 初回無死満塁。2球で追い込まれ、低めのスライダーを見極めて持ち込んだフルカウントから内角151キロで空振り三振に倒れた。後続も倒れて無得点。立ち直ったロメロには2、3打席目も見逃し三振と左飛に抑えられて6回零封を許し、「球種は少ない。いろいろ意識していったんですけど、今日はダメでした」と唇をかんだ。

 満塁機は11日の広島戦の7回2死に続いて今季2度目。2度とも空振り三振だ。昨季満塁機は打率・400(15打数6安打)、1本塁打、11打点。機会そのものが少なく、単純には比べられない。確かなことは4番として敗戦を背負った事実だ。

 31日からは本拠地に戻り、昨季1試合3発を記録した西武戦。この先も猛虎の浮沈を握る重責は変わらない。(石崎 祥平)

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2022年5月30日のニュース