ああ広島3連敗 佐々岡監督が就任3年目で初の取材拒否…広報通じ「広島に戻ってやり直します」 

[ 2022年5月30日 05:30 ]

交流戦   広島0-8ソフトバンク ( 2022年5月29日    ペイペイD )

<ソ・広>4回、6失点で降板したアンダーソン(撮影・中村 達也)
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 3日間を通じて計1得点26失点。広島が3試合連続の完敗で実力差を突きつけられた。佐々岡監督は就任3年目で初めて取材対応を拒否。球団広報を通じて「今回の3連戦は投打を通じて自分たちの野球ができなかった。福岡に応援に来てくれたファンに申し訳ない。広島に戻ってやり直します」とわびた。開幕から少しずつ積み上げてきた自信が一気に崩れ落ちるような大きな傷を負った。

 自慢の先発右腕3枚が並ぶ“表ローテ”が全滅した。大瀬良5失点に始まり、森下9失点、アンダーソン6失点。150キロ超を簡単に打ち返してきたソフトバンクとは対照的に打線も力負けした。41歳の和田でさえ140キロ台後半の力強い球を連発され、迎打撃コーチは「あそこまで初回から飛ばすのは想定外。対策も含めて力及ばずだった」と完敗を認めるしかなかった。

 千賀、栗原、上林らが不在の相手にベストメンバーで挑みながら歯が立たず、福岡では18年日本シリーズから7連敗。ソフトバンクには通算勝率・305で、交流戦全組み合わせの中での最低をさらに更新した。2カードを終えて唯一の1勝で単独最下位に沈み、19年から“3年連続”最下位への危機感が増すばかり。貯金6と希望を持って挑んだ“鬼門”は今年も最悪の滑り出しを強いられた。 (河合 洋介)

《先発・アンダーソン、6失点初黒星》アンダーソンは、いずれも来日ワーストとなる8安打6失点と崩れて初黒星を喫した。初回2死二塁からグラシアルの右前打で先制点を献上。3回には牧原大に右越えソロ、4回には三森に右越え2ランと来日初の1試合2被弾に沈んだ。来日最短の4回で降板し、「直球も走っていて状態は良かった。ただ、甘く浮いた球を仕留められた」と反省。先発陣の総崩れを止められず「野球は流れが傾くと、こういう結果になってしまう。今回はソフトバンクが上だった」と悔やんだ。

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