オリックス・T-岡田 ディオールの香水パワー今年も健在 今季初1軍で1号&3打点 

[ 2022年5月30日 05:30 ]

交流戦   オリックス8-0中日 ( 2022年5月29日    京セラD )

<オ・中>5回1死二塁、適時二塁打を放ち、かみしめるようにガッツポーズを決めて笑顔のT-岡田(撮影・北條 貴史)
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 オリックス・T―岡田のプロ17年目が“開幕”した。お立ち台で並んだ杉本から「お帰りなさい」とあいさつされ、宮城には「いるだけで違いますから」とぺこりと頭を下げられた。6番一塁で今季初出場し、「初打点」「初安打」「初本塁打」を一気に重ねた。

 「久しぶりだったので緊張しました。こればっかりは慣れることはないですね。これだけの長い間は初めてなので、早く野球がしたいと思いました」

 3―0の3回無死満塁で右犠飛。5―0の5回2死二塁では一塁線を痛烈に破り、2者連続二塁打で杉本に続いた。7回は再び杉本と2者連続本塁打。右中間席へ打ち込み、チームとしても今季初の2者連続弾を決めた。

 「3回はラオウ(杉本)が楽な場面で回してくれると思ったのに四球で満塁となり緊張させられました」。昨年から愛用するディオールの香水を杉本がかけると打撃好調になるゲン担ぎがあり、「この日も急に歩いてきてシュッシュッて、つけていた」と笑った。前を打つ杉本とのコラボは楽しくて、頼もしい。

 オリックスになった89年以降では日高剛と並ぶ最長の在籍17年目。3月18日の阪神とのオープン戦で右ふくらはぎ筋損傷を発症して出遅れ、51試合目の初出場は1軍に定着した10年以降では最も遅い。2軍では今月14日の実戦復帰から9試合で打率・080(25打数2安打)でも緊急昇格に応え、1号の瞬間は中嶋監督がベンチで跳びはねて眼鏡を吹き飛ばすほど喜んだ。「だって、ファームでも全然打ってなかったんでね。チームは長打がずっとなかったですから」。合流初日で今季最多に並ぶ12安打8得点をもたらし、存在感の大きさを改めて示した。(畑野 理之)

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2022年5月30日のニュース