ソフトバンク周東が完全復活弾! 右肩手術から復帰5戦目1号の感触「今までの人生で一番良かった」

[ 2022年5月30日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク8-0広島 ( 2022年5月29日    ペイペイD )

<ソ・広>6回、2ランを放つ周東(撮影・岡田 丈靖)                
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 ソフトバンクは29日、広島を8―0で圧倒した。昨秋に右肩を手術した周東佑京内野手(26)が6回に、復帰5戦目で1号2ランを叩き込んだ。牧原大成内野手(30)、三森大貴内野手(23)もアーチを架け、チームは2試合連続の3本塁打。3試合連続の2桁安打もマークし3連勝を飾った。貯金は今季最多タイの10。この日はパ・リーグ勢が全勝したため、首位楽天とのゲーム差は0・5のままだが、交流戦は首位タイに浮上した。

 逆境を乗り越えたスピードスターが強打を備えて帰ってきた。2試合連続3発の大花火大会でお祭りモードの本拠地。その中でも華々しく輝いたのは、周東が387日ぶりに打ち上げた一発だった。

 「本当に何回も気持ちが折れたし、戻ってこられるか心配だった。本当に1日でも早く1軍の舞台に戻ってプレーできるようにと思いながら、日々過ごしていました」

 完全復活を告げるアーチは6―0の6回無死一塁。薮田の内角145キロ直球を回転でさばいた。右翼席中段まで運ぶ1号2ラン。「今までの人生で一番(感触が)良かった」と自画自賛した。昨年5月7日の西武戦以来の本塁打に、特別な感情がこみ上げた。

 昨秋、右肩を手術。人生最大のケガだった。「また野球ができるか分からない。痛みがゼロになることはないと思うけど、やっていくしかない」。約半年間はノースローでバットすら振れない日々。今季、二塁は三森が定着し、代走では野村勇が活躍。「居場所がなくなっていく…」と焦る気持ちを明かしたこともあった。

 苦しみを経験したからこそ、喜びも大きい。4回1死三塁では内野安打となるスクイズが決まった。2安打3打点に「リハビリを頑張ってきて良かったなって、本当に思いました」。25日に1軍合流後、5試合で13打数6安打、打率・444と絶好調だ。

 ライバルたちも黙っていない。1―0の3回2死では牧原大が「完璧だった」と2戦連発となる3号ソロ。連日のお立ち台では「周東が上がってきて、凄い打ってる。チームとしてはありがたい。これから2人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張っていきたい」と共闘を誓った。交流戦打率・526、2本塁打、7打点で交流戦首位打者に躍り出た。4回には三森に16試合ぶりの6号2ラン。「いいタイミングでいいスイングで捉えることができた」と不振に苦しんだリードオフマンもお目覚めだ。

 広島3連戦は計37安打26得点で全勝。交流戦首位に並んだ。貯金は今季最多タイの10に伸び、お祭り好きの藤本監督は「周東もいいし、牧原はジョーカー的な存在でずっと活躍している。投打もかみ合ってます」とご機嫌だ。あす31日から巨人戦。最高のムードで東京に乗り込む。(福井 亮太)

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2022年5月30日のニュース