楽天・則本 田中将とも通じる徹底した現実主義 受け継がれるエースの系譜

[ 2022年5月30日 05:30 ]

交流戦   楽天3―1ヤクルト ( 2022年5月29日    楽天生命 )

<楽・ヤ>8回無失点で勝利投手となった則本(撮影・村上 大輔)
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 楽天の前回優勝&日本一の13年を担当記者として取材した。伝説級の快進撃を続けた田中将で最も印象に残る言葉。それは「神様から1つ球種をもらえるなら何か?」という質問への答えだ。「腕を思い切り振って100キロの直球です」。自分が投げたい球ではなく、打者が投げてほしくない球。徹底した現実主義が白星を積み上げる理由であると感じた。

 則本は「次の100勝をどういった内容で挙げたいか?」の質問にこう答えた。「野球は点取りゲーム。もし点を取られても、打線が点を取ってくれたら勝つ。だから自分が納得する投球ができればいい」。田中将のように、冷静に現実を見つめる言葉。エースの系譜はしっかりと受け継がれている。(プロ野球デスク・山田 忠範=12~14年・楽天担当)

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2022年5月30日のニュース