社会人野球盛り上げるJABA東京スポニチ大会 担当記者イチオシの若手&ルーキーたちは?

[ 2022年2月27日 07:45 ]

昨夏の甲子園で準優勝した智弁学園に西村王雅(撮影・河野 光希)
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 2月も後半になり、社会人チームと大学によるオープン戦も行われるようになってきた。3月6日にはアマチュア野球の幕開けとなる「第76回JABA東京スポニチ大会」が開幕する。3月のアマチュア野球は選抜高校野球が大きな注目を集めるが、「大人たち」の戦いも熱い。そこで、スポニチ大会の注目の若手やルーキーを紹介したい。

 昨年の都市対抗野球出場を逃した東芝は、昨夏の甲子園で準優勝した智弁学園の左腕・西村王雅や、U―15日本代表経験のある横浜高の左腕・金井慎之介らが加わり、投手陣の競争の激化が予想される。鷺宮製作所は、昨年の都市対抗優勝の東京ガスの補強選手となった野村工外野手に注目。兄は、昨秋ドラフトでNTT西日本からソフトバンク4位で入団した野村勇だ。

 ENEOSは2年目を迎える、ヤクルトでプレーした度会博文氏の次男・隆輝に注目。新人では横浜商大の最速154キロを誇る右腕・飯田琉斗ら5人だ。大会連覇を狙う三菱自動車倉敷オーシャンズは、中心投手の広畑敦也がロッテに入団。新人9人のうち、東大のエースとして活躍した右腕・奥野は潜在能力が高く、関大の右腕・香川も大阪桐蔭時代から注目されている。

 NTT東日本は、平野宏新監督に代わり、新体制で迎える初の公式戦。昨年の都市対抗野球で若獅子賞(新人賞)に輝いた拓大卒の右腕・多田裕作が投手陣の中心だ。JFE東日本の新人は、昨春のリーグ戦で最優秀防御率を獲得した慶大の最速150キロ右腕・森田晃介に期待。元ロッテの宗接唯人捕手の加入も戦力アップの面では大きい。

 都市対抗野球4強のセガサミーは、昨年の社会人野球表彰でベストナインに輝いた中川智裕内野手が野手の中心。オリックス6位指名で入団した横山楓が抜けた投手陣は、新人の法大の右腕・古屋敷匠真らの活躍に注目したい。西濃運輸には、近江時代にロッテ・佐々木朗希投手やヤクルト・奥川恭伸投手とともにU―18日本代表にも選出された左腕・林優樹がおり、中心となるか。

 優勝チームには日本選手権出場権が与えられ、1年のスタートダッシュを切る位置づけともなる。高校、大学時代から活躍してきた新人選手にとっては、社会人デビューの場。社会人野球を大きく盛り上げる熱戦が繰り広げられるはずだ。(記者コラム・田中 健人)
 

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