西武・ドラ1隅田　3回1失点　スライダーの「軌道」に工夫　打者の裏かきボールからストライクに

練習試合   西武2―4ロッテ （ 2022年2月26日    春野 ）

＜西・ロ＞力投する西武・隅田（撮影・白鳥　佳樹）
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　投球の「セオリー」を逆手に取り、見逃し三振を奪った。西武のドラフト1位で即戦力左腕の隅田（西日本工大）はスライダーの「軌道」で打者の裏をかき「ボールからストライク（に決まる球）はバッターは頭になかったと思う」と言った。

　2回に2死二、三塁とされ、打者は左打ちの平沢。2ボール2ストライクと追い込んだ。投手はボール球を投げることができ、後がない打者はストライクゾーンを広げて振ってくる。ストライクゾーンから外角に外れていく球で空振りを狙うのが基本だが隅田は内角のボールゾーンからストライクゾーンへスライダーを急激に変化させた。いわゆるフロントドア。平沢はよけるようにピクリと反応しただけでスイングできず。「軌道はイメージ通り」とうなずいた。

　打者が打ち気なカウントで甘く入れば痛打される危険性もあった。計7球種を駆使するなど変化球に自信を持つ左腕は「もう一個、低く投げたら多少振ってきても打たれない」とさらに高みを見据える。開幕ローテーション入りは確実。結果は62球で3回4安打1失点も一球に自信を得た。（神田　佑）