牛島和彦氏 朗希の成長に驚く 直球とフォークの完成度一段上 10勝以上確実

[ 2022年2月27日 05:30 ]

練習試合   ロッテ4―2西武 ( 2022年2月26日    春野 )

<西・ロ>ロッテ先発の佐々木朗(撮影・西尾 大助)
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 【牛島和彦 視点】佐々木朗の成長に目を見張った。特にフォークの精度が格段に上がっている。去年は抜けることが多かったが、この日はほとんど抜け球はなかった。三振を取るフォークとカウントを取るフォーク、左打者の外に逃げていくシュート気味のフォークなど自在に操っていた。立ち上がりはシュート回転していた直球も足を高く上げて体重移動して投げる自分のリズムを取り戻すといい球がいきだした。リズムよくパッと腕が振れるから打者も差し込まれる。3回の愛斗を見逃し三振に打ち取った外角の直球は秀逸。フォークと直球の組み立てを軸に完成度が一段階上がっている。

 3回7奪三振で42球。この日は球数が多かったわけではないが、これだけ三振が多いと球数は増えてしまう。もう少しゴロを打たせるなど、違うアウトの取り方ができた方が楽になる。開幕までに直球、フォーク以外の球を試していくのではないか。現時点で100~110球、中6日のローテーションに入れば、10勝以上は確実に勝てる。そんなに点を取られないだろうし打者の援護があれば貯金を稼げる投手になる。(スポニチ本紙評論家)

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2022年2月27日のニュース