“失敗しない慶応ボーイ”オリ・渡部 千賀&和田撃ちの豪快デビュー「本当に自信に」

[ 2022年2月27日 05:30 ]

オープン戦   オリックス8-4ソフトバンク ( 2022年2月26日    宮崎・アイビー )

<オープン戦H・B>2回、渡部遼人は中前適時打(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスのドラフト4位・渡部(慶大)がチームのオープン戦初戦のソフトバンク戦で「千賀&和田撃ち」デビューした。千賀、和田から計3安打。1盗塁&快足生還も披露し、猛アピールした。

 「千賀投手から打てたのは本当に自信になります。試合直前にロッカー室で千賀投手の動画を見て自分なりに準備をしていたので、それも、よかったのかな」

 さわやかな「慶応ボーイ」が、球界屈指の剛腕を一振りで仕留めた。「2番・左翼」で先発出場。初回1死無走者では1ボールからの2球目、千賀の低め153キロ直球を右翼線二塁打。2回2死三塁では初球、外角低め151キロ直球を中前適時打にした。この日は紅林が3安打、太田と来田が各2安打など千賀、和田から計15安打8得点。猛攻劇をけん引したのが渡部だった。

 足でも魅せた。2回2死一塁。打者・紅林の2球目で50メートル走5秒9の快足を飛ばして二盗。直後の浅い右前への打球では「全て行くつもり」と捕手・海野のタッチをヘッドスライディングでかわし、左手で生還した。中嶋監督が「打球判断としてはそこまでよくなかった。チームで精度を上げていかないと」と厳しく評価したのも、期待の裏返しだろう。

 東京六大学で通算24盗塁、成功率100%の「失敗しない男」。6回先頭では2番手・和田から、俊足を生かして一塁内野安打だ。俊足巧打で、切り込み隊長の素養も十分。昨季「1番・中堅」に定着した福田がライバルとなるが、開幕スタメンも見えてきた。

 「まずは開幕1軍になり戦力になることが目標。そこからシーズンを通して1軍で戦える選手になりたい」。1メートル70、67キロの小兵が大きな存在感を放っている。 (湯澤 涼)

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