野村謙二郎氏 広島・末包は今のまま思い切って振れ 誠也の穴を新人が最初にアピールしたのは好材料

[ 2022年2月27日 06:00 ]

オープン戦   広島3-1巨人 ( 2022年2月26日    那覇 )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】末包がベンチの期待に応えた。鈴木誠也がいなくなることを想定してドラフトで指名した大砲候補。今はまだ三振も多いが、この日のように、ものすごいホームランが打てる可能性があるというのは間違いなく示せた。

 これから相手バッテリーの攻め方も厳しくなっていくだろうが、ベンチも“空振りをしてもいいから、今ある長所を無くさないように”と言っていると思う。メンバーを見渡してもタイプ的に唯一の存在だし、末包には今のまま思い切ってスイングしてほしい。

 坂倉の回復具合もあるし、外国人の合流時期の問題もある。その中で末包が一塁でスタメン出場して、その後に右翼に回った。鈴木誠也の穴は一人では埋められない。みんなでカバーしないといけない中で、新人選手がまず最初にアピールしたのは明るい材料だ。なぜなら同じところを争っている先輩、奪われたくない実績ある選手へ向け、絶好の先制パンチ。これでチーム内の競争も確実に活性化していく。

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