阪神 開幕投手争い“延長戦”へ 候補4投手まだ調整段階…矢野監督「決めない」3連発

[ 2022年2月27日 05:30 ]

オープン戦   阪神1-2中日 ( 2022年2月26日    沖縄・北谷 )

<中・神>ボードを使い交代を告げる矢野監督(撮影・椎名 航)
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 阪神の注目の「開幕投手決定戦」の決着は持ち越しとなった。26日の中日戦に、候補に挙がる4投手のうち、西勇、秋山、青柳の3人が登板。それぞれがまだ調整段階ということもあり、試合後、矢野監督は「決めない」3連発で結論を保留した。

 記者の質問に、いつになく“食い気味”に同じ言葉を連呼した。

 質問(1)「3投手そろい踏みで開幕投手の話になるが?」
 矢野監督「まだ決めない」

 質問(2)「オープン戦が進んでから?」
 矢野監督「決めない」

 質問(3)「今後の内容を見て?」
 矢野監督「決めない」

 昨季最多勝、勝率第1位に輝いた青柳を筆頭に、2年連続2桁勝利中の秋山、実績十分の西勇。この日は登板がなかったが、昨季新人で10勝を挙げた伊藤将もいる。多士済々の候補者の中で、矢野監督ラストイヤーの大役を務めるのは誰なのか。開幕まで1カ月を切り、高まる注目をあえてかわすかのように、多くを語らなかった。

 この試合では3投手とも「一発快投」とはいかず、決め手に欠けた部分もあった。ただ試合中のテレビのインタビューでは「青柳の開幕への意欲は本当にうれしい。(開幕投手に)近いところには来ている。もう少し楽しみに考えながら見ていきたい」と本音をのぞかせ、2冠右腕の本命は揺るぎなさそうだ。

 順番通りなら候補者4人は3月4日からの楽天3連戦で登板。同25日の開幕・ヤクルト戦まで3週間となり、タイムリミットは近い。誰が栄誉を得るのか。はたまた昨季の藤浪のようなサプライズがあるのか。決断が待たれる。(山添 晴治)

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2022年2月27日のニュース