「この投球じゃ先発はしんどいね」 先発目指す阪神・及川は“不合格” 阪神・矢野監督語録

[ 2022年2月19日 19:39 ]

練習試合   阪神3-3楽天 ( 2022年2月19日    沖縄・金武 )

<楽・神 練習試合>7回1死一塁、炭谷(左)に左前打を打たれる及川(撮影・椎名 航)
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 【矢野監督コメントまとめ】

 ――初実戦登板の秋山はまず投げられたことが収穫
 「もちろんそうやね。そのなかでも、アキらしさっていうのは、スピードガンがびっくりするほど出るわけではないけど、真っすぐのキレやと思うんで。そういう課題は、きょうのピッチングのなかでもあったかなと。それをふまえてやっていってくれたらいいと思います」
 
 ――藤浪の投球は
 「変化球でどうカウントを整えるかとか、変化球でどう仕留めるかっていう。真っすぐは、だいぶようなってきているし。ただ、ボール、ボール、変化球、ボール、変化球、ボールってなって、真っすぐいくとか、どうしても厳しいコースを狙いにくいし、バッターも真っすぐを狙ってくるしっていうところでね。やっぱりヒットを打たれるとか。どのピッチャーもだいたいそのパターンになっちゃうんだけど、そういうところの課題はあると思うんで。1個、1個は安定しつつあるんじゃないかなっていうね、ところまではきょうも見えたけど」
 
 ――藤浪自身は左打者への攻めが収穫と。左打者を並べられることも
「どこの球団も左打者が多いし、右打者が逆に少ないんで。晋太郎が来たら左を並べるというのはもちろんやってくることだと思う。それは課題にはなってくると思うけどね」

 ――岩貞の内容は
「この前シートやったんかな、あまり良くなかったし。本人も何て言うのかな、緊張感を持ったというかそういう登板になったと思うんで。こういうのが当たり前になってもらわないと困るんで。最後も2ボールになってから打ち取ったというか、相手が打ち損じたのか、3人で終わっているけど、そういうところも見逃さずやっていってもらえたらなという感じです」

 ――7回にはまってほしい
「そりゃ、そうなってくれたらいいけど。今の現状ではそこまで来ているようには思えないけど」

 ――及川
「この投球じゃ先発はしんどいね。長いイニングもたないし、それなりの打者が並んできたときにどう抑えるのかなというのが見えないというか、苦しいというか。長いイニングを抑えるのはちょっと無理だし、1軍のバッターが並んできた時にゼロで終わることはないと思うし、中身としてもうワンランク、ツーランク上げないと、長いイニングっていうのはしんどいなと」

 ――今年は先発を目指すシーズンだったが
「今日のピッチングじゃ、先発はしんどいんじゃないかなと思ってるけど」

 ――今後の機会は
「それはまあもちろん先発っていうか、ピッチャーも投げる人数多いからね。その中でふるいにかけていかないとダメやから。急に中継ぎっていうか、中継ぎは最後でもできるかなと思ってるんで。ただ試合数が限られてるから、その中でどれだけね、アイツに投げるところを与えられるかっていうのは分からないけど」

 ――次の登板で3イニング、4イニングは考えにくい。
 「いや、それはピッチングコーチに聞いてよ。把握してないし」

 ――藤浪の今日のピッチングはローテ入りへ前進したか?
 「前進って、一回一回で判断しにくいよ。例えば今回前進したって次戻ることもあるわけだから。別に今すぐ中継ぎにするとか、そんなことはないし、先発でまた行ってもらうけど、今日の評価でいうと及川に関してはそれは厳しいんじゃないかな、今のままじゃ厳しいって評価をしている」

 ――大山がいい状態を保っている
 「打てるボールをしっかり打つっていうね。近本にしてもそうだし。やっぱり最初から出ている選手は、いいポイントで、輝の1打席目も紙一重のところはあったし、そこらへんは、いい状態では来てくれているのかなと。逆にね、後からいくやつが寂しいかなと思っている」

 ――これからは若手へのチャンスも少なくなってくる
 「ガツガツというかね、結果だけがガツガツではないし、別に、正直1軍のレベルにあるからこっちに呼んだというよりは、加速させるためにね、こっちに呼んでいるというのもあるんで。もちろん、みんな結果を出したいって思っているし、こっちも結果を出してくれたがいいんだけど。高寺、遠藤という若手というところ以外のね、もうちょっと上の、暖(小野寺)も1本は出たけれど、そういうところでは、そういうあたりがもっともっとアピールを。島田も1本出たけどね。今日も(相手)ピッチャーの中で1軍で投げているのは松井しかおらんと思うし、そういういうところでもっとアピールしてほしいなとは思うけど」

 ――大山の3番の適正は
 「それは今やっときゃええやん。別に、打順なんて3月25日に決めるんだから。今やったって、あることだったらやったらいいじゃん。適正なんかは俺らが最後考えるし。関係ないって今の打順なんて」

 ――宜野座では西勇、ガンケルがシート打撃に登板
「状況的に下も緩いし雨やし、守っている人もいないという中のシートなんで。でも自分のやるべきことというのはやれてると思うし、バッターも健斗(糸原)もちょっと離れてたけどそんなにポイントとかがずれてる感じもないし、嘉男(糸井)もいい感じで打ってたし、ガンケルも自分のボールを扱うといところがはできてたので、調整の段階の最初のシートというのでは、本人たちの中で確認ができたシートになったと思うし、バッターも打席に立てたので雨がなんとか持ってくれてよかったなと」

 ――20日は立浪監督の中日と初対戦。どのような野球をやってくると見てるか
 「やってへんのにわからんやん(笑い)。現役時代のイメージと監督は違う部分もあるから一概に言えないし、やってみな分からんし。もともとピッチャーのいいチームだからね。去年オリックスが最下位から優勝したように、ピッチャーは一番いいくらいの評価になると思う。今いる若い選手、打線の中で出てきそうな特に今は若い子使うから。ルーキーの子とか石川とか、その辺が絡んでくれば上にくるようなチームに十分なり得る。それをどうやっていくかは立浪監督がやることなんで。それを俺は明日見るだけのことなんで、どんな野球するかは(今は)イメージ湧かない(笑い)。」

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