ソフトバンク・リチャード 三塁奪って40発目指す!柳田&西武・山川から本塁打の極意吸収

[ 2022年2月19日 05:30 ]

春季キャンプで充実した日々を送るリチャード(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの春季宮崎キャンプは18日、4度目の休日となった。19日からの第5クールは対外試合も始まり、1軍生き残りをかけた競争は佳境を迎える。リチャード内野手(22)は新型コロナウイルス感染で出遅れたが、16日の紅白戦では実戦初安打をマーク。自主トレで西武・山川、筑後キャンプで柳田から極意を吸収し、三塁のレギュラーを狙う鷹のロマン砲を直撃した。(聞き手・福井 亮太)

  ――16日の紅白戦で今季初安打をマーク。打撃の手応えは?
 「まずはヒットを打てて良かった。でも欲を出して、その後の打席がダメでした。ホームランを打ちたかったので、アピールは最小限ですね」

 ――どんどん競争は激しくなっていく。
 「出遅れたので新人になった気分でアピールしていかないといけない。結果も大事ですけど、まずは声で目立ちたい」

 ――同じ三塁を争う2年目の井上が紅白戦で大活躍。どう見ている?
 「意識はしないようにしています。まずは自分。スタートが遅れたので、焦りはあります。早く仕上げてアピールしないと」

 ――このオフも沖縄自主トレで西武・山川から本塁打王のメンタルを学んだ。
 「ぶれない心です。自分が何を目指すのかを忘れない気持ちを聞いた。長打を打てなくなったからヒットを狙いにいくのではなく、自分がどういうバッターなのかを考えるようになった」

 ――やはりホームランにこだわりたいか。
 「こだわりたいです。気持ちがぶれたら打撃フォームも変わってしまう。去年は最初みたいに大きく振れば、もう少しホームランを打てたと思う。去年1軍を経験して山川さんの言っていることが分かった」

 ――調子を崩すとフォームが小さくなってしまう?
 「打たないといけないと思って、ヒットを狙いにいってしまった。その結果、スイングが小さくなって思い切り振れなくなるのは良くないと感じた」

 ――技術では柳田からバットの出し方を聞いた。
 「縦振りを学びました。良い感じだけど、まだできていないこともある。完成までは、もう少し時間がかかる。柳田さんのイメージを聞いて、ボールを打つバットの角度は確実に変わった」

 ――極意を吸収して、どんな効果があるのか。
 「筑後キャンプでは8割で振って、バックスクリーンに簡単に当たった。そんなに力はいらないし、センターにもライトにも飛ぶ感じが分かった。逆風が多いけど宮崎でも打ちたい」

 ――昨秋、結んだ藤本監督との体重上限118キロをクリアした。気をつけたことは。
 「とりあえずクリアしてスッキリした気持ちです。食べ過ぎないように気をつけたし、ほぼ毎日、体重計に乗って確認してきました」

 ――大ブレークが期待される1年になる。プレッシャーは感じる?
 「プレッシャーに弱いので自分とだけ戦います。もう5年目。もっと練習しておけば良かったと思うこともありますけど、時間は進んでいく。後輩も入ってきて、今は今なりに頑張っている。やらなきゃいけないですね」

 ――昨年はプロ初本塁打を含む7本塁打。自信を持って臨める?
 「頑張ったけど、まだ打てた。ミスショットも多かったし、考え方がぶれて打てない時もあった。でも、経験したことで伸びしろは見えてきました」

 ――2軍監督時代から藤本監督に指導を受けてきた。
 「お世話になりっぱなしだった。1軍で活躍して恩返ししたい気持ちが強い」

 ――又吉が加入して沖縄県人が増えた。同郷戦士への思いは?
 「まずはエラーしないようにしたいですね。もちろん、同じ仲間なので援護射撃できるように頑張ります」

 ――今季は王会長と約束した40本塁打を目指す。
 「約束したことなので、そこを目標に頑張りたいです」

 ◇リチャード 本名・砂川(すながわ)リチャード。1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身の22歳。沖縄尚学では高校通算25本塁打も甲子園出場なし。17年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。20年3月に支配下選手に昇格。昨年9月5日のオリックス戦でプロ初本塁打の満塁弾を飾った。1メートル88、117キロ。右投げ右打ち。

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