阪神ドラ2・鈴木が“脱カーショー”へ 投球フォーム改善着手で「感覚がいい」

[ 2022年2月19日 05:30 ]

カーショーをほうふつさせるフォーム(右)から頭上に上げていたグラブを顔の前まで下げた鈴木のフォーム
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 “脱カーショー”で逆襲だ。阪神ドラフト2位の鈴木勇斗投手(21=創価大)が沖縄・宜野座キャンプ休日の18日、投球フォームの変更に着手していることを明かした。実戦で露呈した制球難の改善へ、手を打った。

 「(15日の)シート打撃が終わってからブルペンでやって、良い感覚だったので続けてみようかなと思って」

 17日のブルペン投球で、本来のノーワインドアップではなくセットポジションから腕を振った。大学時代に動画を見て取り入れたカーショー(ドジャースFA)をほうふつさせる二段モーションを封印。頭上に上げていたグラブの位置も顔の前までに下げ、動きを減らした。きっかけは15日に登板したシート打撃。先頭から3者連続で四球を献上するなど、無安打投球の同期・桐敷とは対照的にホロ苦デビューとなった。

 その直後にブルペンへ直行し、セットで試投。感触が良かったため、翌日以降も継続した形だ。「金村コーチとも話をして今は(ノー)ワインドアップよりクイックからの方がボール的にも安定するので、今はちょっとずつ変えてというか。感覚が良いので続けています」。矢野監督からの「今の課題を明確に出して取り組んでいくように」との助言にも背中を押された。

 「創カーショー」の異名を取るほどストロングポイントだったフォームとの“決別”にも「二段モーションは大学の時はこだわってやっていたんですが、ちょっと変えた方がすごく良いので、変にこだわりを持つことはしないようにしている」と前を向く。17日も投球の最後は従来の二段モーションで動きを確かめるなど、試行錯誤しながらベストのフォームを探っていく。

 次回は20日の中日戦(宜野座)で対外試合デビューの予定。「打者に対して投げてみないと分からないこともあるので、いろいろ試しながら」。フォームも気持ちも切り替え、再発進する。(遠藤 礼)

 《決定!!本拠で“アゲアゲ”登場曲》“アゲアゲソング”で、背中を押してもらう。鈴木が本拠地での登場曲を人気ヒップホップミュージシャン・AK―69(エーケーシックスティナイン)の「One More Time」に決めたことを明かした。「自分が好きな曲で、聞いてテンションが上がる曲なので、決めました」。普段はジャズを好む左腕も「ジャズは落ち着く時に聞いているけど試合の時、テンションを上げたい時は激しい感じの曲で気持ちを上げていく」と選曲理由を語った。AK―69はヤクルト・山田らのプロ野球選手やリングインする前の格闘家も多く登場曲に選んでおり、ルーキーにとって、心強いBGMとなる。1年目から甲子園に響かせ、ファンを沸かせる。

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